ディレイ

STRYMON「TimeLine」レビュー:スタジオグレードなディレイの「芸術家」

Strymon TimeLine のイメージ画像

これは、現代の技術で蘇らせた黄金時代のディレイサウンドだ

40年前のスタジオでしか体験できなかった伝説的なディレイマシンのサウンド。Echoplex、Space Echo、Memory Man―数々の名機が紡いできた音楽史に刻まれた至高のディレイトーン。

ギタリストにとって、ディレイはサウンドに空間と奥行きを与え、音符の羅列をより音楽的な体験へと昇華させるのに不可欠なエフェクトです。

ショートディレイによるアンビエンスから、ロングディレイによる幻想的な響き、そして複雑なリズムトリックまで、その表現は無限大です。そんなディレイペダルの世界において、もはや王者的な存在として君臨し、プロフェッショナルからアマチュアまで、世界中のミュージシャンに絶大な支持を受け続けているのが、Strymon(ストライモン)のTimeLineです。

本記事では、Strymon TimeLineがなぜこれほどまでに多くの人々を魅了し、現代のディレイペダルの頂点として評価されるのか?
その深遠な魅力を多角的に掘り下げていきます。サウンドの可能性を無限に広げる「ディレイの芸術家」がもたらす無限の表現力を、共に探求していきましょう。

使用レビュー:クラシックからモダンまで、品格が高いサウンドに!

1. 12種類のディレイマシンが一台に集結

「Echoplex EP-3からdigital(デジタル)、TapeからIce(アイス)まで」―TimeLine最大の魅力は、音楽史に名を刻んだ伝説的ディレイマシンを高精度でモデリングした12のディレイタイプ。これは単なる「コレクション」ではなく、それぞれが完全に独立したディレイエンジンとして機能する、まさに「12台のディレイマシンが一体化した究極のシステム」。

各モデルの音色特性は驚くほど忠実で、オリジナル機材の微細な癖やノイズ特性まで再現。ヴィンテージ機材特有の「生きた音」を、現代の安定性と利便性で楽しめる唯一無二の存在です。

2. 32bit浮動小数点演算による圧倒的音質

「デジタル臭さ」という言葉を過去のものにした、STRYMON独自の高品位信号処理。32bit/96kHzという業界最高峰のオーディオスペックにより、原音の質感を一切損なうことなく、むしろ「原音以上に美しい音」さえ実現します。

この技術的アドバンテージは、「高音質」というレベルを超え、「音楽的な美しさ」という次元で楽器との一体感を生み出します。ギターの弦振動の微細な変化から、アンプの真空管の倍音まで、すべてを詳細に捉えて理想的なディレイ効果を加える―これがTimeLine の真の実力です。

クラシックからモダンまで、とても品格が高いサウンドになるので、自分のギタープレイもワンランク上になった気がします!

3. 200プリセット+無限の拡張性

内蔵200プリセットは、それぞれが即戦力として使用できる完成度。しかし真の価値は、STRYMONアプリとの連携による無限のカスタマイズ性にあります。PCやモバイルアプリを通じて、パラメーターの微調整、プリセットの管理、さらにはファームウェアアップデートによる新機能追加まで可能。

これは「ペダル」というより「進化し続けるデジタル楽器」としての位置づけです。購入後も継続的に新たな可能性が追加される投資価値の高さは、他の製品では体験できません。

4. プロフェッショナル品質のI/O構成

XLRアウト、MIDIイン/アウト、エクスプレッションペダル入力―これらの豊富な接続オプションは、TimeLineがスタジオワークからライブパフォーマンスまで、あらゆるプロフェッショナル環境に対応することを示しています。

特にXLRアウトプットの音質は、高級ミキシングコンソールに直結可能なレベル。これにより、アンプを通さずともプロクオリティのディレイサウンドを録音・PA出力できます。

5. 直感的でありながら深遠な操作性

表面的にはシンプルな3ノブ+液晶ディスプレイの構成ながら、内部には膨大なパラメーターが整理されて配置されています。「初心者でも即座に美しいディレイサウンドを、上級者は細部まで追求した理想的な音作りを」―この相反する要求を高次元で両立させた設計思想は、STRYMON の技術力の証明です。

足元での操作性、暗いステージでの視認性、そして直感的な音作り―すべてが実戦的な観点から設計されています。

6. 音楽的なフィードバック特性

単純に音を繰り返すだけでなく、「音楽的に美しいフィードバック」を生成するTimeLine。フィードバック量を上げても決して不快にならず、むしろ楽曲に新たな次元を付加する「楽器」として機能します。

これは各ディレイタイプごとに最適化されたフィードバック特性の賜物。Tape Echoの温かみあるサチュレーション、Digital Delayのクリスタルな反復、Analog Delayの有機的な減衰―それぞれが異なる音楽的表現を可能にします。

7. ライブパフォーマンスでの絶対的信頼性

「ライブで絶対に止まらない」―これは楽器用機材における最重要項目です。TimeLineは、過酷なツアー環境でも動作し続ける堅牢性と、温度変化や電源変動にも安定した動作を保つ信頼性を備えています。

多くのプロミュージシャンがワールドツアーでTimeLineを愛用する理由は、この「絶対的な信頼性」にあるのです。

TimeLineが再定義する「ディレイ」の概念

古典と革新の融合

「ディレイ」という効果の歴史は、1950年代のテープエコーから始まりました。その後、アナログディレイ、デジタルディレイと進化を続けてきましたが、TimeLine はこの歴史を「再構築」した画期的な製品です。

過去の名機が持っていた魅力的な「不完全さ」―テープの劣化、回路のノイズ、温度による音程変化―これらを「音楽的な要素」として積極的に取り入れながら、現代の技術で再現。結果として、「ヴィンテージサウンドの魅力」と「現代の安定性」を同時に手に入れた唯一無二の存在となっています。

楽器としてのディレイ

Traditional(従来)のディレイペダルは、ギターサウンドに「効果を付加する」ものでした。しかしTimeLineは違います。これは「新たな楽器」として機能し、ギタリストの表現の幅を根本的に拡張します。

リズミカルなディレイパターンでパーカッシブな効果を生み出し、長いディレイタイムでアンビエントな空間を創造し、モジュレーション効果で幻想的な音世界を構築する―これらすべてが一台で可能なのです。

詳細スペック&ビジュアルインプレッション

基本仕様

項目詳細
製品名STRYMON TimeLine
タイプデジタルディレイ
ディレイタイプ12種類
最大ディレイタイム30秒
A/D・D/A変換24bit/96kHz
DSPプロセッサー32bit浮動小数点演算
プリセット数200
電源9VDC(センターマイナス)300mA
寸法約164mm × 121mm × 58mm
重量約740g
製造国アメリカ
参考価格¥64,000〜77,000

デザインフィロソフィー:機能と美の調和

TimeLine の外観は、STRYMON のデザイン哲学「Simplicity meets Sophistication(シンプルさと洗練の融合)」を完璧に体現しています。メタリックグレーのアルミニウム筐体、直感的な操作を可能にするクリアな液晶ディスプレイ、手触りの良いシンプルなノブ―すべてが機能性と美しさを両立させています。

この外観は単なる装飾ではありません。暗いステージでの視認性、長時間使用での操作性、そして楽器としての所有欲を満たす美しさ―これらすべてを考慮した結果なのでしょう。

12のディレイタイプ完全解剖

1. dTape(デジタルテープ):現代的解釈のテープエコー

デジタル技術でテープエコーの魅力を再構築したモデル。オリジナルのテープエコーが持つ温かみとサチュレーションを、現代の安定性で実現。特にフィードバック時の自然な音質劣化が秀逸で、長時間のディレイでも音楽的な美しさを保ちます。

推奨設定

  • Mix: 25%
  • Time: 375ms(8分音符)
  • Feedback: 35%
  • Filter: 12時方向

適用ジャンル:ロック、フォーク、カントリー

2. dBucket(デジタルバケット):BBD回路の温かみを再現

1970年代のBBD(Bucket Brigade Device)アナログディレイの特性を精密にモデリング。わずかな音質劣化と温かみのあるサチュレーションが、デジタルでありながら有機的なディレイサウンドを生み出します。

推奨設定

  • Mix: 30%
  • Time: 250ms
  • Feedback: 40%
  • Modulation: 軽くかける

適用ジャンル:ブルース、ジャズ、フュージョン

3. Trem(トレムディレイ):トレモロ効果付きディレイの魅力

トレモロエフェクトとディレイを組み合わせた独創的なモード。1960年代のFenderアンプ内蔵トレモロの質感を再現し、ディレイ音に有機的な音量変化を付加します。サーフミュージックから現代のインディーロックまで、幅広いジャンルで魅力的な効果を発揮します。

推奨設定

  • Mix: 30%
  • Time: 375ms
  • Feedback: 25%
  • Trem Rate: 楽曲のテンポに同期
  • Trem Depth: 中程度

適用ジャンル:サーフロック、インディーロック、レトロポップ

4. Digital(デジタル):初期デジタルディレイの正確な再現

1980年代初期のデジタルディレイの特徴的なサウンドを忠実にモデリング。完璧に正確な音程再生と、わずかに冷たい質感が特徴的。現代的な洗練度と80年代の個性を併せ持つ、タイムマシーンのようなディレイです。

推奨設定

  • Mix: 25%
  • Time: 250ms
  • Feedback: 35%
  • Filter: クリアに設定
  • Modulation: 無し

適用ジャンル:ニューウェーブ、シンセポップ、80年代ロック

5. Lo-Fi(ローファイ):意図的な音質劣化による味わい深さ

現代のローファイ美学を体現したディレイモード。意図的にビット数を下げ、サンプリングレートを落とすことで、古いサンプラーやカセットテープのような質感を再現。現代音楽における「不完全さの美しさ」を追求したモードです。

推奨設定

  • Mix: 35%
  • Time: 500ms
  • Feedback: 40%
  • Lo-Fi Amount: 楽曲に応じて調整
  • Filter: やや暗めに設定

適用ジャンル:ローファイヒップホップ、インディーポップ、エクスペリメンタル

6. Dual(デュアル):2系統の独立ディレイ

2つの異なるディレイを同時に使用可能。それぞれ独立したパラメーター設定により、シリアル/パラレル接続の選択、異なるディレイタイムの組み合わせで、極めて複雑で美しいディレイサウンドを構築できます。

推奨設定

  • Delay A: 250ms, Mix 20%
  • Delay B: 750ms, Mix 15%
  • Mode: Parallel
  • Feedback: 各々25%

適用ジャンル:アンビエント、ポストロック

7. Pattern(パターン):16ステップシーケンサー

16ステップのシーケンサーを内蔵し、各ステップでディレイの有無を設定可能。リズミカルなディレイパターンを作成でき、まるで楽曲にもう一人のメンバーが加わったような効果を生み出します。

推奨設定

  • Pattern: カスタム作成
  • Time: 125ms(16分音符)
  • Mix: 25%
  • Feedback: 20%

適用ジャンル:エレクトロニカ、インダストリアル

8. Reverse(リバース):逆回転ディレイの魅力

入力信号を逆回転させてディレイ出力する革新的機能。通常のリバースエフェクトとは異なり、原音は正常に出力しながら、ディレイ音のみを逆回転させる独特のサウンドです。

推奨設定

  • Mix: 30%
  • Time: 1000ms
  • Feedback: 15%
  • Filter: 原音を強調

適用ジャンル:アンビエント、エクスペリメンタル

9. Ice(アイス):冷たく美しいデジタルディレイ

初期デジタルディレイの特徴である「冷たく鋭い」サウンドを再現しながら、現代的な洗練を加えたモデル。クリスタルクリアな音質で、楽曲に透明感と空間的広がりを付加します。

推奨設定

  • Mix: 25%
  • Time: 200ms
  • Feedback: 35%
  • Filter: ブライトに設定

適用ジャンル:ニューウェーブ、シンセポップ、テクノ

10. Duck(ダッキング):自動音量調整ディレイ

入力信号の音量に応じてディレイ音を自動調整するインテリジェント機能。演奏中はディレイを抑制し、休符でディレイを強調することで、自然で音楽的なディレイ効果を実現します。

推奨設定

  • Mix: 40%
  • Time: 375ms
  • Sensitivity: 中程度
  • Release: やや遅めに設定

適用ジャンル:すべてのジャンル(特にライブ向け)

11. Swell(スウェル):ボリュームスウェル連動ディレイ

ボリュームスウェル奏法と連動し、音量の立ち上がりに合わせてディレイが現れる効果。アンビエントな楽曲制作やエモーショナルなリードプレイに最適なモデルです。

推奨設etting

  • Mix: 50%
  • Time: 1500ms
  • Attack: 楽曲に合わせて調整
  • Feedback: 30%

適用ジャンル:アンビエント、ポストロック、バラード

12. Filter(フィルター):フィルター付きディレイ

ディレイ音にハイパス/ローパスフィルターを適用し、楽曲に適したディレイ音を作成。他のパートと干渉しない「隙間」を見つけて配置される、極めて音楽的なディレイです。

推奨設定

  • Mix: 30%
  • Time: 500ms
  • Hi Cut: 楽曲に応じて調整
  • Lo Cut: 楽曲に応じて調整

適用ジャンル:すべてのジャンル(ミックス向け)

ジャンル別完全攻略セッティング集

アンビエント:無限に広がる音空間の創造

基本設定(SWELLモード)

  • Mix: 45%
  • Time: 2000ms
  • Feedback: 65%
  • Filter: 若干暗めに設定
  • Modulation: 軽くかける

推奨楽曲:Brian Eno「An Ending (Ascent)」、Stars of the Lid作品群

このセッティングでは、長大なディレイタイムと高いフィードバック値により、演奏した音が長時間空間に漂い続ける効果を狙います。Vintageモードの温かみが、デジタル的な冷たさを回避し、有機的な空間を創造します。

ポストロック:ダイナミクスを活かした空間演出

基本設定(Dualモード)

  • Delay A: 375ms, Mix 25%(付点8分音符)
  • Delay B: 1125ms, Mix 20%(付点4分音符)
  • Mode: Series(直列)
  • Feedback A: 30%, Feedback B: 40%

推奨楽曲:Godspeed You! Black Emperor「Storm」、Explosions in the Sky「Your Hand in Mine」

2つの異なるディレイタイムを組み合わせることで、複雑で立体的なディレイ効果を実現。ダイナミクスの変化に応じて、空間の広がりが変化する効果を狙います。

U2スタイル:エッジのシグネチャーサウンド

基本設定(dBucketモード)

  • Mix: 30%
  • Time: 383ms(付点8分音符、BPM156)
  • Feedback: 25%
  • Filter: やや明るめに設定
  • Modulation: 無し

推奨楽曲:U2「Where the Streets Have No Name」「With or Without You」

ザ・エッジの代名詞的な付点8分音符ディレイの再現。dBucketモードの温かみあるサウンドが、80年代U2の質感を完璧に再現します。

プログレッシブロック:複雑なリズムパターンの構築

基本設定(Patternモード)

  • Mix: 25%
  • Time: 125ms(16分音符)
  • Feedback: 20%
  • Tap 1: 125ms, Level 100%
  • Tap 2: 250ms, Level 70%
  • Tap 3: 500ms, Level 50%
  • Tap 4: 750ms, Level 30%

推奨楽曲:King Crimson「Starless」、Dream Theater「Pull Me Under」

複数のディレイタップによる複雑なリズムパターンが、プログレッシブロック特有の複雑性と美しさを同時に実現します。

サイケデリック:幻想的な音世界の構築

基本設定(dTapeモード)

  • Mix: 40%
  • Time: 500ms
  • Feedback: 55%
  • Wow & Flutter: 強めに設定
  • Age: 高めに設定
  • Filter: 中程度のローパス

推奨楽曲:Pink Floyd「Echoes」、The Beatles「Tomorrow Never Knows」

Vintageモードの特徴であるテープの劣化効果(Wow & Flutter、Age)を積極的に使用し、1960〜70年代のサイケデリックサウンドを再現します。

カントリー:スラップバックエコーの再現

基本設定(dTapeモード)

  • Mix: 35%
  • Time: 125ms(スラップバック)
  • Feedback: 15%
  • Filter: やや明るめ
  • Saturation: 軽くかける

推奨楽曲:Chet Atkins作品、Brad Paisley「Mud on the Tires」

1950年代から続くカントリーミュージックの定番、スラップバックエコーを現代的な安定性で再現。dTapeモードの温かみが、ヴィンテージアンプの質感を補完します。

エレクトロニカ:リズミカルなディレイパターン

基本設定(Patternモード)

  • Pattern: カスタム(16ステップ中8ステップをオン)
  • Time: 125ms(16分音符)
  • Mix: 30%
  • Feedback: 25%
  • Filter: 楽曲に応じて調整

推奨楽曲:Aphex Twin「Windowlicker」、Boards of Canada「Roygbiv」

16ステップシーケンサーによるリズミカルなディレイパターンが、電子音楽的なグルーヴを生成。アコースティック楽器にエレクトロニカ的要素を付加します。

プロミュージシャンの証言:TimeLineとの邂逅

ツアーギタリスト A氏の体験談

「TimeLine導入前後で、自分の音楽が完全に変わりました。以前は『ディレイは空間系エフェクトの一つ』という認識でしたが、今では『TimeLine は一つの楽器』として捉えています。

特に衝撃的だったのは、Reverseモードでの作曲体験。通常では思いつかないメロディーラインが、逆回転ディレイとの相互作用で生まれてくる。これは単なる『エフェクト』を超えた、新しい楽器との協奏なのです。

レコーディングでは、TimeLine一台で従来のディレイラック全体を置き換えることができました。しかも音質的には、ヴィンテージ機材の良さとモダン機材の安定性を同時に手に入れた感覚です」

プロデューサー B氏の制作現場レポート

「現在進行中のアルバム制作で、TimeLine が中心的役割を果たしています。これまでプラグインエフェクトで処理していたディレイワークの大部分を、TimeLine でレコーディング時に完成させることができます。

結果として、ミックス作業が劇的に効率化されました。既に音楽的に完成されたディレイサウンドがレコーディングされているため、後処理での音質劣化がありません。

特に各モードの質感は、プラグインでは再現不可能な『生きた音』です。クライアントアーティストも、その場で音を聞いて即座にインスピレーションを受け、演奏内容まで変化させることが多々あります」

レコーディングエンジニア C氏の技術的評価

「エンジニアの立場から見ると、TimeLine の最大の価値は『録音時点での完成度』にあります。通常、ディレイエフェクトはミックス段階で調整することが多いのですが、TimeLine の音質と操作性により、レコーディング時に最終的なディレイサウンドを確定できます。

24bit/96kHzの高音質処理により、どれだけミックスで他の楽器と重ねても、ディレイの質感が埋もれることがありません。むしろ、楽曲全体に depth(深み)と dimension(次元)を加える positive(積極的)な要素として機能します。

XLRアウトプットも非常に優秀で、直接ミキシングコンソールに送った音は、高級アウトボード機材に匹敵する品質です」

STRYMON TimeLine 主要使用アーティスト

John Mayer (ジョン・メイヤー): 卓越したギタープレイとソングライティングで知られる、現代を代表するギタリスト。彼のペダルボードにTimeLineが組み込まれていることが、自身のSNSの投稿や機材写真から確認されています。

The Edge (U2): U2のギタリストであり、ディレイサウンドを芸術の域にまで高めた伝説的な存在。彼の機材セットアップでTimeLineが使用されていることが、インタビューや機材写真で確認されています。

Ed O'Brien (エド・オブライエン): Radioheadのギタリスト。彼のペダルボードにはStrymon製品が数多く見られ、TimeLineもその一つとして、Radioheadの独創的なサウンドに貢献しています。

Jonny Greenwood (ジョニー・グリーンウッド): Radioheadのギタリスト。彼の機材写真でもTimeLineが確認されており、バンドの複雑で実験的なサウンドメイクに一役買っています。

Noel Gallagher (ノエル・ギャラガー): Oasisの元ギタリスト、シンガー。彼のペダルボードにTimeLineが配置されている写真が公開されています。

John Petrucci (ジョン・ペトルーシ): Dream Theaterのギタリスト。テクニカルなプレイで知られる彼も、TimeLineを自身のサウンドシステムの核として使用しています。

Cory Wong (コリー・ウォン): Vulfpeckのギタリスト、セッションミュージシャン。TimeLineを自身のファンキーなプレイに活用していることが確認されています。

Chris Shiflett (クリス・シフレット): Foo Fightersのギタリスト。彼のペダルボードにTimeLineが確認されています。

ライバル機との詳細比較分析

vs BOSS DD-8:定番機との機能比較

項目STRYMON TimeLineBOSS DD-8
価格¥70,000前後¥23,000前後
ディレイタイプ12種類(詳細モデリング)11種類(基本的)
最大ディレイタイム30秒10秒
プリセット数2004(+マニュアル)
音質32bit浮動小数点24bit
MIDI対応フル対応非対応
アプリ連携対応非対応

DD-8は入門〜中級者向けの優秀なディレイペダルですが、TimeLineは完全に別次元の製品です。価格差は確実に機能差・音質差として現れ、特にプロユースでは TimeLine の優位性は圧倒的です。

vs Empress Echosystem:同価格帯ライバルとの対決

項目STRYMON TimeLineEmpress Echosystem
ディレイエンジン12種類(専用設計)35+種類(汎用ベース)
音質処理32bit浮動小数点24bit
操作性直感的3ノブ+ディスプレイ複雑なコンビネーション
プリセット200(クラウド拡張)35×8バンク
アプリ連携専用高機能アプリ基本的なエディター
価格¥70,000前後¥80,000前後

Echosystemは多機能性で勝りますが、TimeLine は「質の高さ」で優位に立ちます。音楽制作において「数」より「質」を重視するなら、TimeLine の選択が正解です。

vs TC Electronic Flashback 2 X4:多機能機との比較

項目STRYMON TimeLineTC Electronic Flashback 2 X4
サイズコンパクトラージサイズ(4スイッチ)
ディレイ品質最高級実用的
TonePrint非対応対応(無限)
ルーパー機能30秒7分
価格¥70,000前後¥35,000前後
音質プロ仕様コンシューマー仕様

TC Electronic製品は コストパフォーマンスに優れますが、音質面では TimeLine に大きく水をあけられます。プロの現場では、この音質差が決定的な要因となります。

まとめ:TimeLineが描くディレイは「芸術性」重視

Strymon TimeLineは、単なるエフェクターではありません。それは、音を操る芸術家のための、究極のキャンバスです。

その心臓部に宿る12種類もの比類なきディレイマシーンは、あなたのサウンドに想像を遥かに超える空間と奥行き、そして無限の可能性をもたらします。

ヴィンテージな温かい揺らぎから、宇宙を漂うかのような幻想的なアンビエンス、そして複雑なリズムを刻む精密なリフレインまで、TimeLineはディレイが持つあらゆる表情を、あなたの指先一つで描くことを可能にします。

Strymon TimeLineという最高の相棒と共に、あなたの情熱を解き放ち、まだ見ぬ音の物語をぜひとも創造してください!

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