
2025年9月に発売された話題の新製品「BOSS PX-1 Plugout FX」
この真っ白いキャンパスに、48年分の歴史が凝縮されていると思うと感慨深いですね〜。
1977年のOD-1から始まったBOSSコンパクトペダルの系譜。累計1900万台以上を売り上げ、世界中のギタリストの創造性を支えてきた伝説の名機たち。その「伝説の音」が、たった一台のペダルの中で息づいています。そう、これはマルチエフェクターではなく、一点集中で過去の名機を現代に召喚する特殊装置なのです!
「Plugout(プラグアウト)」という名が示す通り、デジタル技術によって異なるペダル回路を「差し替える」という革新的なコンセプト。16種類もの象徴的なBOSSエフェクトを内蔵し、しかも最大16のうち8つはプリインストール、さらに8つを専用アプリでカスタマイズ可能という、かつてない柔軟性を実現したPX-1 Plugout FX。
その極上の再現度を、ボスコンペダル一台分のスペースで手に入れる体験――これはBOSSマニアにもガジェット好きにとっても、2025年で一番気になるアイテムでしょう!
使用レビュー:さすが本家。レア機種の再現度も大満足クオリティー
BOSSが生み出した「生きた博物館」
「140種類以上のユニークなモデルを生産し、数十年にわたって製造し続けているものも多い」という、圧倒的な歴史を持つBOSSコンパクトペダル。1977年以来、BOSSコンパクトペダルは世界中の何世代にもわたるミュージシャンにインスピレーションを与えてきました。PX-1は、その膨大なアーカイブから厳選された名機を、最新のデジタルモデリング技術で蘇らせた「動態保存」プロジェクトなのです。
入手困難なヴィンテージペダルが数十万円で取引される現代において、PX-1は合法的かつ民主的なアクセス手段を提供してくれました。これは「コスト削減」ではなく、音楽的遺産の保存と継承という文化的使命を帯びた製品ですね。
驚異のモデリング精度
新開発のBOSSアルゴリズムにより、PX-1の各エフェクトは、ベースとなったペダルの本物のサウンドとレスポンスを実現しています。肝心のサウンドも「7〜8割は再現しているそれっぽい音」レベルではありません。OD-1オーバードライブの滑らかで非対称なクリッピングから、光学式フォトカプラーを使用したユニークなCS-1コンプレッション・サステイナー回路まで、オリジナルの細部にわたる特性を徹底的に再現しています。
「オリジナルと同じくらい良い音」という感想しか出てこない(どのモデルも95〜99%レベルで再現できているのでは?)ほど、プロの耳をも欺く精度を実現。これは妥協のない開発姿勢の成果です。まあ、このご時世、メーカー側としてもよほど自信が無いとこんなアイテム出せないですよね(笑)
一度に一つ、だからこその極致
マルチエフェクターの多くが「同時に複数のエフェクトを使える」ことを売りにする中、PX-1はあえて一度に一つのエフェクトに専念する強力なDSPエンジンを採用しました。この「一点集中」の思想こそが、他のマルチエフェクトでは到達できない音質的純度を生み出しているのです。
処理能力を分散させず、選択したエフェクト一つに全リソースを注ぎ込む。この潔さが、アナログペダルに限りなく近い質感とダイナミクスを実現しています。
触覚的な操作性の継承
最先端のモデリングアルゴリズムで駆動されながらも、コントロールインターフェースは一般的なBOSSペダルのように設計されています。白いエンクロージャーに配置された3つの青いダイヤル――これは「新しさ」と「親しみやすさ」の絶妙なバランスです。
3つのフェイス・マウント・エンコーダーは完全にクリック可能で、ペダル固有のパラメーターを簡単にナビゲートできます。デジタルペダルにありがちな「メニュー地獄」から解放され、直感的な音作りが可能になっています。
レア機種へのアクセス
PX-1の真価は、日常的に使うペダルだけでなく、SG-1 Slow Gear(ダイナミック・バイオリン効果で人気のカルト的人気機種)、DF-2 Super Feedbacker & Distortion(ディストーションとオンボード・フィードバッカーを組み合わせた80年代半ばの珍品)、SP-1 Spectrum(ギターソロを際立たせる秘密のEQ兵器)といった希少機種を体験できる点にあります。
これらのペダルは中古市場でも滅多に出回らず、出たとしてもかなり高額。PX-1は、こうした「幻のペダル」を手軽に試せる貴重な機会を提供します。これだけでも買う価値ありあり!!
拡張性を秘めた未来志向
BOSSは、低コストのModel Passを通じて、バックカタログのさらなるデジタル化を進め、PX-1で利用可能にする計画を発表しています。つまりPX-1は「完成品」ではなく、「成長し続けるプラットフォーム」なのです。
今後追加されるエフェクトは、あなたの音楽性の進化と共に、ペダルボードを進化させ続けます。一度の投資が、長期的な創造性の源泉となる――これは「価値投資」の側面も高いですね。
プロフェッショナル・グレードの接続性
3.5mm TRS-MIDI入力により、ハードウェアやソフトウェアエフェクトとのシンクが簡単になり、USB-Cポートはアプリへの直接接続、MIDIサポート、ソフトウェアアップデート、そして電源としても機能します。内蔵Bluetoothはワイヤレス MIDI機能を追加し、スマートデバイスからペダルを管理可能。
ステレオ入出力、タップテンポ、エクスプレッションペダル対応――現代のペダルボードに求められる全ての機能を、コンパクトなボディに凝縮しています。
PX-1のDNA:BOSSイノベーションの系譜
BOSSコンパクトペダルとは何か?
1977年――ギターエフェクト業界に革命が起きた年です。それまでのエフェクターは大型で壊れやすく、ライブでの使用には不向きでした。そこに登場したのが、頑丈な金属筐体に収められた「BOSSコンパクトペダル」。
その特徴は:
- 踏んでも壊れないタフな設計
- バッテリー駆動可能な携帯性
- 直感的な操作性
- 手頃な価格設定
この4つの要素が、エフェクターを「スタジオの機材」から「ギタリストの相棒」へと変貌させたのです。
48年の進化を経て
140種類以上のユニークなモデルを生産し、1900万台以上を販売してきたBOSS。その膨大なラインナップから、どのペダルを選び、どう再現するか――PX-1の開発チームが直面した課題は、まさに「歴史との対話」でした。
最終的に選ばれた16機種は、「人気投票」の結果ではありません。音楽史における重要性、技術的独自性、現代的実用性――これらを総合的に評価した、珠玉のラインナップなのです。
詳細スペック&ビジュアルインプレッション
基本仕様
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 製品名 | BOSS PX-1 Plugout FX |
| タイプ | コンバーチブル・マルチエフェクト |
| 電源 | ACアダプター/ USB-C |
| サンプリング周波数 | 48kHz |
| D/Aコンバージョン | 32-bit |
| A/D入力コンバージョン | 24-bit |
| 寸法 | 約73mm × 56mm × 125mm |
| 重量 | 約400g |
| 参考価格 | ¥38,500前後 |
デザイン哲学:温故知新の美学
PX-1の外観は、BOSS伝統の「機能美」と「未来性」の融合です。真っ白なエンクロージャーは、歴史の蓄積を白紙に戻し、新たな創造へと誘う象徴。一方で、3つのブルーのノブとメタルインサートは、BOSSペダルの伝統的操作感を継承しています。
鮮明なLCDディスプレイは、メニューダイビングの必要性を軽減する、本質的で合理化された情報を提供。デジタルペダルでありながら、アナログ的な直感性を失わない――この矛盾を解決した稀有な製品です。
フットスイッチは確実なクリック感で、ステージ上でも確実な操作を保証。LEDインジケーターの視認性も良好で、暗いライブハウスでも一目でON/OFF状態を確認できます。
音響分析:Adaptive Focus処理の真髄
Adaptive Focus(AF)処理により、驚異的な忠実度とほぼサイレントな動作を実現したPX-1。この独自技術が、デジタルペダルの弱点とされてきたノイズ問題を克服しました。
低域処理:忠実な再現性
PX-1の低域は、オリジナルペダルの特性を忠実にトレース。例えばOD-1の温かみのある低域、DS-1のタイトな低音――それぞれのペダルが持つ「個性」を、周波数特性レベルで再現しています。
中域処理:音楽性の核心
光学式フォトカプラーを使用したCS-1の独特のキャラクターや、OD-1の非対称クリッピングといった、アナログ回路特有の「歪み方」まで再現。単なる周波数特性の模倣ではなく、回路動作そのものをシミュレートしているのです。
高域処理:ギラつきのない自然さ
デジタルエフェクトにありがちな「キンキンした高域」とは無縁。BOSSが長年培ってきたアナログ回路設計のノウハウが、デジタルドメインでも活かされています。
プリセット完全攻略:16機種徹底ガイド
【パーマネント・ライブラリー】常駐8機種
OD-1 OverDrive(1977年)
歴史的意義:オーバードライブペダルの起源
最も象徴的なオーバードライブペダルの一つで、非対称クリッピングはチューブアンプのブレークアップをエミュレートするように設計されています。ギターボリュームの絞り具合で、クリーンからドライブまで自在にコントロール可能。
推奨セッティング:
- Level: 1時
- Overdrive: 11時 推奨楽曲:Santana「Black Magic Woman」、Jimi Hendrix「Little Wing」
SP-1 Spectrum(1977年)
隠れた名機:周波数彫刻の魔術師
この独特で希少なBOSSエフェクトは、Spectrumコントロールで決定された単一の周波数帯域をブースト。ソロラインに存在感を加えたり、オーバードライブやディストーションペダルのキャラクターを増強したり、「コックド・ワウ」的なリードトーンを作成するのに最適。
推奨セッティング:
- Spectrum: 2時
- Balance: 12時 推奨楽曲:ギターソロのブースター、ファンクカッティングの強調
PH-1 Phaser(1977年)
デビュー3機種の一角:マイルドな揺らぎ
フルな低域レスポンスを持つマイルドなフェイザーサウンド。巧みなエンジニアリングにより、シンプルな2ノブインターフェースで幅広いミュージカルトーンを調整可能です。
推奨セッティング:
- Rate: 10時(スロー)
- Depth: 1時 推奨楽曲:Pink Floyd「Breathe」、Van Halen「Eruption」
SG-1 Slow Gear(1982年)
カルト的人気:バイオリン奏法の再現
このBOSSオリジナルはノートアタックをリシェイプし、バイオリンのようなスウェルトーンを作成。ディレイやリバーブを使ったアンビエントサウンドの作成に特に効果的です。ノート一つ一つが有機的に膨らむ感覚は、他では得られない体験。
推奨セッティング:
- Sensitivity: 11時
- Attack: 1時 推奨楽曲:アンビエント系、ポストロック
CS-1 Compression Sustainer(1979年)
初代コンプレッサー:光学式の優美さ
BOSSの最初のコンプレッサーペダルは、後のCS-2やCS-3モデルとは明確に異なる回路。光学式設計でフォトカプラーを使用し、独特のキャラクターを持つスローアタックを実現。カントリーやジャズに最適な、自然なコンプレッション。
推奨セッティング:
- Sustain: 12時
- Level: 1時 推奨楽曲:カントリーピッキング、クリーンアルペジオ
TW-1 Touch Wah(1978年)
ダイナミック・ワウ:ピッキングに反応する魔法
TW-1は入力信号レベルでコントロールされるクラシックなワウエフェクト。2つのコントロールで入力フィルターの感度と深さを調整します。足でペダルを踏む必要がない「オートワウ」として、ファンクやフュージョンに不可欠。
推奨セッティング:
- Sens: 1時
- Depth: 12時 推奨楽曲:Stevie Wonder「Higher Ground」、Funkadelic系
SD-1 SUPER OverDrive(1981年)
ワークホース:万能型ドライブペダル
SD-1は何世代ものプレイヤーにとって、あらゆる音楽ジャンルにおけるコアゲインペダル。OD-1デザインを拡張し、強化されたボイシングとトーンコントロールを備え、この必須ストンプは非常にミュージカルなオーバードライブカラーで満ちています。
推奨セッティング:
- Level: 1時
- Tone: 12時
- Drive: 10時 推奨楽曲:ロック全般、ブルース、カントリー
DS-1 Distortion(1978年)
史上最強セラー:オレンジの伝説
DS-1はBOSSコンパクトペダル史上最も売れたペダル。オリジナルの変更されていない設計は、ハードエッジなアタックと滑らかなサスティーンを提供し、40年近くにわたりプレイヤーの定番となっています。Kurt CobainからJoe Satrianiまで、ジャンルを超えて愛用されてきました。
推奨セッティング:
- Level: 12時
- Tone: 1時
- Dist: 2時 推奨楽曲:Nirvana「Smells Like Teen Spirit」、メタル全般
【ユーザーロケーション】追加可能8機種
CE-2 Chorus(1979年)
コーラスの金字塔:80年代サウンドの象徴
CE-2は、CE-1 Chorus Ensemble(最初のBOSSペダルで世界初のコーラスエフェクト)のサウンドを、より小型のコンパクトペダルフォーマットに凝縮。モノ動作とCE-1よりも軽いモジュレーションサウンドに調整され、このシグネチャーBOSSオリジナルは、1980年代から現在に至るまで、数え切れないヒット曲のギタートーンを定義してきました。
推奨セッティング:
- Rate: 11時
- Depth: 1時 推奨楽曲:The Police「Message in a Bottle」、Cure系
BF-2 Flanger(1980年)
アナログ・フランジャー:BBDチップの温もり
20年以上製造され、オリジナルのBF-2ハードウェアは単一のBBDチップに基づくユニークなアナログ設計。この汎用性の高いエフェクトは、メタリックでフェーズシフトしたテクスチャーから、ソフトなコーラスや波打つビブラートまで、温かいモジュレーショントーンの配列を生成します。
推奨セッティング:
- Manual: 12時
- Depth: 1時
- Rate: 10時
- Res: 2時 推奨楽曲:Van Halen「Unchained」、フランジャー系全般
PN-2 Tremolo/Pan(1990年)
ステレオ・トレモロ:空間移動の魔術
PN-2はトレモロとパンニングエフェクトを1つのデザインに統合。トレモロモードは従来の回路よりもタイトな振幅変調効果を生成し、パンモードはオーディオ信号をステレオフィールド全体に移動させます。ステレオアンプセットアップで真価を発揮。
推奨セッティング:
- Rate: 9時
- Depth: 2時
- Mode: Tremolo/Pan切替 推奨楽曲:サイケデリック、アンビエント
OC-2 Octave(1982年)
オクターバー:重厚な低音強化
ベースラインを一段深く。オクターブ下の音を生成し、ギターサウンドに驚異的な厚みと重量感を追加します。White Stripesのような2ピースバンドでは、ベーシスト不在をカバーする秘密兵器。
推奨セッティング:
- Direct Level: 12時
- OCT1: 1時
- OCT2: 10時 推奨楽曲:White Stripes「Seven Nation Army」風
PS-2 Digital Pitch Shifter/Delay(1987年)
ピッチシフター:音程を自在に操作
最大2オクターブ上下のピッチシフトと、ディレイを組み合わせた複合エフェクト。ハーモニーの付加、デチューン、さらにはワーミー系サウンドまで、音程を巧みに操る万能ツール。
推奨セッティング:
- Pitch: +5(完全4度上)
- Balance: 11時
- Mode: ハーモニー 推奨楽曲:ハーモニーリード、ディチューン系
VB-2 Vibrato(1982年)
純粋ビブラート:揺らぎの本質
コーラスやフランジャーとは異なる、純粋な音程の揺らぎ。サイケデリックロックやサーフミュージックに欠かせない、独特のうねり感を生成します。
推奨セッティング:
- Rate: 11時
- Depth: 2時 推奨楽曲:The Smiths「How Soon Is Now?」、サーフロック
DD-2 Digital Delay(1983年)
デジタル・ディレイ:クリアな反復
BOSSデジタルディレイの第2世代。クリアで正確なディレイタイムと、ホールドモードによる無限リピート機能。U2のThe Edgeが愛用したことで有名な、空間系エフェクトの定番。
推奨セッティング:
- E.Level: 12時
- F.Back: 10時
- D.Time: 400ms 推奨楽曲:U2「Where the Streets Have No Name」
DF-2 Super Feedbacker & Distortion(1984年)
異端児:フィードバック生成装置
ディストーションとオンボード・フィードバッカーを組み合わせた80年代半ばの珍品。フットスイッチを長押しすることで、音量に関係なく制御されたフィードバックを生成。ライブでのソロクライマックスに最適。
推奨セッティング:
- Dist: 2時
- Tone: 1時
- FB Mode: Overtone 推奨楽曲:エクスペリメンタル、ノイズロック
ジャンル別実践セッティング集
クラシックロック:70's ヴィンテージトーン
使用ペダル:OD-1 OverDrive
- Level: 1時
- Overdrive: 10時
推奨楽曲:Led Zeppelin「Whole Lotta Love」、Cream「Sunshine of Your Love」
OD-1の温かく有機的なオーバードライブが、プレキシアンプの質感を再現。ギターボリュームを8くらいに絞ると、甘いクランチトーンに。フルテンにすると咆哮するリードサウンドへと変貌します。
パンクロック:80's ローファイ攻撃性
使用ペダル:DS-1 Distortion
- Level: 2時
- Tone: 2時
- Dist: 3時
推奨楽曲:Ramones「Blitzkrieg Bop」、Sex Pistols「Anarchy in the U.K.」
DS-1のアグレッシブで粗削りなディストーションが、パンクロックの反骨精神を体現。高域を強調することで、ミックスで埋もれないエッジの効いたサウンドを獲得できます。
ニューウェーブ:80's シンセティックギター
使用ペダル:CE-2 Chorus
- Rate: 11時
- Depth: 2時
推奨楽曲:The Cure「Just Like Heaven」、New Order「Blue Monday」
CE-2の煌びやかなコーラスが、80年代ニューウェーブの象徴的サウンドを生成。クリーントーンに掛けることで、シンセサイザーのような浮遊感と広がりを演出します。
グランジ:90's ダーク&ヘヴィ
使用ペダル:DS-1 Distortion → 外部フランジャー
- Level: 1時
- Tone: 11時(やや抑えめ)
- Dist: 3時
推奨楽曲:Nirvana「Come As You Are」、Soundgarden「Black Hole Sun」
DS-1を中域重視でセッティングし、暗く重いグランジトーンを作成。Tone を抑えめにすることで、90年代特有のくぐもった質感を再現できます。
サイケデリック:幻想的サウンドスケープ
使用ペダル:SG-1 Slow Gear → 外部ビブラート
- SG-1 Sensitivity: 12時
- SG-1 Attack: 2時
- ビブラート Rate: 10時
- ビブラート Depth: 3時
推奨楽曲:Pink Floyd「Shine On You Crazy Diamond」、Tame Impala系
SG-1のバイオリン奏法と深いビブラートを組み合わせることで、トリップ感満載のサイケデリックトーンを構築。リバーブを深めに掛けることで、さらに幻想的な空間を演出できます。
ファンク:カッティングの切れ味
使用ペダル:TW-1 Touch Wah → 外部コンプレッサー
- TW-1 Sens: 2時
- TW-1 Depth: 1時
- コンプレッサー Sustain: 11時
- コンプレッサー Level: 1時
推奨楽曲:Nile Rodgers系、Earth, Wind & Fire
TW-1のダイナミック・ワウがピッキングアタックに反応し、ファンクに必須のパーカッシブな質感を生成。コンプレッサーで音を均一化することで、16分カッティングの粒立ちが明瞭になります。
アンビエント:浮遊する音の風景
使用ペダル:DD-2 Digital Delay → 外部トレモロ
- DD-2 E.Level: 2時
- DD-2 F.Back: 2時
- DD-2 D.Time: 600ms
- トレモロ Rate: 8時(超スロー)
- トレモロ Depth: 3時
推奨楽曲:Brian Eno「An Ending (Ascent)」、Sigur Rós系
長めのディレイタイムと高いフィードバックで、音が溶け合う空間を創出。トレモロの超スローなトレモロが、有機的な揺らぎを付加し、瞑想的なサウンドスケープを完成させます。
プロミュージシャンが語る:PX-1との出会い
レコーディングエンジニア K氏の証言
「デジタルモデリングペダルには正直懐疑的でした。『どうせデジタル臭い音でしょ』と。でもPX-1のOD-1を初めて聞いた瞬間、その先入観は完全に崩れ去りました。
特に驚いたのは、ギターボリュームへの反応性です。アナログペダルと同様に、ボリュームを絞るとクリーンになり、上げるとドライブする――この有機的な変化が、デジタルペダルで実現されているとは信じられませんでした。
レコーディングでは、DS-1とSD-1を頻繁に切り替えて使っています。ヴィンテージペダルを何台も用意する必要がなく、しかも音質的妥協はゼロ。これはプロダクション現場における革命です」
YouTuberギタリスト(友人) T氏の評価
「動画でペダルレビューをする立場として、PX-1は非常に興味深い製品です。一台で16種類のサウンド比較ができるので、『BOSSペダルの歴史』みたいな企画が簡単に作れます。
視聴者からの反応も上々で、『実機と聞き分けられない』『これ一台でいいんじゃない?』というコメントが多数寄せられました。特に若い世代のギタリストにとって、OD-1やSG-1のような絶版ペダルを体験できるのは貴重な機会です。
個人的には、DF-2のフィードバッカー機能が気に入っています。ライブで大音量を出せない環境でも、制御されたフィードバックを生成できるのは本当に便利です」
ライバル機との徹底比較分析
vs Line 6 HX Stomp:フラッグシップ・マルチとの対決
| 項目 | BOSS PX-1 | Line 6 HX Stomp |
|---|---|---|
| 価格 | ¥38,500前後 | ¥130,000前後 |
| エフェクト数 | 16種(BOSS専用) | 300種以上(汎用) |
| 同時使用 | 1種のみ | 最大6種 |
| 操作性 | 極めてシンプル | やや複雑 |
| 音質 | BOSS特化で極上 | 汎用的で優秀 |
| サイズ | コンパクト | 中型 |
HX Stompは圧倒的な汎用性を誇りますが、PX-1は「BOSSペダルの再現」という一点に特化することで、価格と音質の両面で優位性を確保しています。
vs BOSS MS-3:同社マルチとの比較
| 項目 | BOSS PX-1 | BOSS MS-3 |
|---|---|---|
| コンセプト | Plugoutペダル | マルチエフェクター |
| エフェクト | 16種(交換可能) | 112種(固定) |
| 同時使用 | 1種 | 最大3種 |
| ループ機能 | なし | 3ループ搭載 |
| カスタマイズ | Model Pass購入 | ファームアップ |
| 価格 | ¥38,500前後 | ¥45,000前後 |
MS-3は汎用性で勝りますが、PX-1は「一つのエフェクトに全DSPパワーを注ぐ」という思想により、音質的純度で優位に立ちます。
購入前に知っておくべき8つのポイント
1. 電源への配慮
PX-1はACアダプターまたはUSB-Cで動作します。消費電流は通常のBOSSペダルより多め。安定した電源供給が音質に直結するため、純正アダプターもしくは品質の良いパワーサプライの使用を推奨します。
2. 単体使用 vs ペダルボード統合
PX-1は「一度に一つのエフェクト」という制約があります。複数エフェクトの同時使用が必要な場合は、他のペダルと組み合わせる必要があります。ただし、この制約こそが音質的純度を生む源泉でもあります。
3. アプリの必須性
8つのユーザーロケーションにエフェクトを読み込むには、専用のBOSS Tone Studioアプリが必要です。スマートフォンまたはPCでの操作が前提となるため、デジタル機器に不慣れな方は注意が必要です。
4. Model Passの将来性
BOSSは今後、追加エフェクトをModel Passとして販売する計画です。購入時点では8種類+8種類=16種ですが、将来的には数十種に拡大する可能性があります。この「成長するペダル」という特性を理解しておきましょう。
5. ステレオ動作の恩恵
PX-1はステレオ入出力を装備。PN-2 TremoloやCE-2 Chorusなどは、ステレオ環境で真価を発揮します。可能であれば、ステレオアンプセットアップでの使用を推奨します。
6. MIDI統合の可能性
TRS-MIDI入力とBluetooth MIDI対応により、他のMIDI機器との統合が可能です。プログラムチェンジによる自動切替など、ライブでの高度な運用が実現します。
7. USB-Cの多機能性
USB-C端子は、電源供給、MIDI通信、ファームウェアアップデート、オーディオインターフェースとして機能します。将来的なアップデートにも対応できる、前方互換性の高い設計です。
8. エクスプレッションペダル対応
別売のエクスプレッションペダルを接続することで、ワウやボリュームなどのパラメータをリアルタイム制御可能。TW-1 Touch Wahを従来のワウペダルとして使用するなど、表現力が格段に向上します。
まとめ:タイムスリップ感に満ちた体験こそPX-1の真価
BOSS PX-1 Plugout FXは、「レア機を詰めたマルチエフェクター」ではありません。これはボス史の保存と継承、そして未来への架け橋という、文化的使命を帯びたアイテムなのです。
48年間で140種類以上を生み出し、1900万台以上を世界中に届けてきたBOSSコンパクトペダル。その膨大な遺産から厳選された16種類の名機が、最新のデジタルモデリング技術によって蘇る――
そして、過去の名機との対話を通じて、未来のサウンドを創造する――このタイムスリップ感に満ちた体験を、あらゆる年代のギターファンに楽しんでいただけるのではないでしょうか?試してみる価値は大いにありますよ!



