
近年のBOSSって、マニアックなアイテムをいきなりブッ込んでくるから目が離せないブランドなんですよね〜。
このBP-1W Booster/Preampも派手なキャラクターではなくても、現代のギタリストが追い求める「音の根源(トーン・ジェネシス)」に深く関わるペダル。
2023年、BOSSのフラッグシップである「技 WAZA CRAFT」シリーズから満を持して登場したこのコンパクト・ペダルは、過去の歴史的名機、すなわちBOSS CE-1 Chorus EnsembleとRoland RE-201 Space Echoという二大巨頭のエフェクト回路ではなく、その「プリアンプ・セクション」のサウンドを完全に独立させ、フル・アナログ回路で再構築するという、極めて独創的な哲学に基づいています。
「技 WAZA CRAFT」シリーズの使命。それは、熟練のエンジニアが一つひとつのパーツ選定からこだわり抜き、オリジナルの回路図を深く理解した上で、現代の技術で「至高のサウンド」を再定義すること。BP-1Wはまさにその哲学の結晶であり、ギタリストの足元にある「音の土台」そのものに、濃密なアナログフレーバーと卓越したレスポンスを注入するために設計されました。
BP-1Wを理解することは、「ブースト」と「プリアンプ」という二つのアプローチが、いかにギターサウンドの本質的な魅力を引き出すかを知ることに他なりません。それは、プレイヤーと楽器、アンプという三位一体の関係性を、より感動的なものへと昇華させるための鍵となるのです。
使用レビュー:いい感じのヴィンテージフレーバーが3種類選べる贅沢さ
敢えて前情報や評判を見ずに弾いたファーストインプレッションとしては、BP-1Wは現代のクリアすぎるギターサウンドに対し、ヴィンテージ機材が持っていた「色気ある温かみ」と「触覚的なレスポンス」を取り戻すための、極めて合理的なアンサーだと感じましたね〜。
見た目のシンプルさとは裏腹に、いい感じのヴィンテージフレーバーが3種類選べるのはとても贅沢さと奥深さを感じます!
あの伝説の音色を、あなたの足元に
1970年代にリリースされたCE-1とRE-201は、本来エフェクトユニットとして設計されましたが、そのプリアンプ段階が生み出す音色の豊かさから、多くのギタリストがエフェクトをバイパスして使用していたという歴史的事実があります。ザ・スミスのジョニー・マーが愛用したCE-1の煌びやかなコーラスサウンド、数多くのレジェンドが絶賛したRE-201の温かみのあるテープエコー。しかし彼らが本当に愛していたのは、その「入り口」となるプリアンプ回路だったのです。
BP-1Wは、この音楽史に埋もれた秘密を現代に蘇らせました。莫大な費用をかけてヴィンテージ機材を入手し、そのメンテナンスに頭を悩ませる必要はもうありません。BOSSの技術者たちが、アナログ回路の本質を徹底的に分析し、最高品質のコンポーネントで再構築したのです。
トリプルパーソナリティ:一台で三つの顔を持つ変幻自在性
従来のブースターペダルの概念を覆す、三つの独立したモード。これがBP-1Wの核心です:
REモード(Roland RE-201 Space Echo準拠)
太く、温かみのあるヴィンテージスタイルのサウンドで、真空管アンプのフロントに最適。低ゲイン設定でも存在感のある音像、アナログコンプレッション特性によるリッチなサチュレーション。まるで1970年代のスタジオにタイムスリップしたかのような、芳醇な音色が広がります。
CEモード(BOSS CE-1 Chorus Ensemble準拠)
REと比較してよりクリーンで明るい反応を持ち、高域にベルのようなキャラクターを持つ音色。ゲインを上げるにつれて非対称クリッピングが増加し、タイトな低域レスポンスとリッチな中域を伴う、攻撃的でバイト感のあるディストーションへと変化します。この漸進的な歪みの変化こそが、CE-1プリアンプの真髄なのです。
NATモード(Natural Clean Boost)
ギターの自然なトーンを輝かせる、究極的にクリーンなブースト。音色の着色を最小限に抑え、ピュアな音量増幅を実現。アンプをドライブさせたい時、リードトーンに透明感のあるプレゼンスを加えたい時、あるいは他のペダルをより強く駆動させたい時に理想的です。
デュアルバッファー:見えない部分にこそ宿る技術
高品質なバッファー回路を搭載し、スタンダードとヴィンテージの二つのタイプから選択可能。この一見地味な機能が、実は音作りにおいて革命的な意味を持ちます。
スタンダードバッファー: BOSSらしいピュアで透明なシグナル処理。1MΩの高インピーダンス入力で、信号の本質を忠実に保持します。
ヴィンテージバッファー: 低いインピーダンス(100kΩ)により、より温かいトーンと滑らかなダイナミックレスポンスを生み出し、パッシブピックアップを搭載したギターを直接接続した際に最大の効果を発揮します。まるでヴィンテージアンプに直結したかのような、有機的な反応性が得られるのです。
重要なのは、ペダルがバイパス状態の時も、スタンダードバッファーは常に作動してシグナルコンディショニングを行っている点。これにより、ペダルボード全体のインピーダンスマッチングが最適化され、音質劣化を防ぎます。
「意図された副産物」を活用する音楽的知性
音楽史において、機材の「誤用」や「想定外の使用法」が革新を生んだ例は数多くあります。ワウペダルを逆向きに接続する、グラフィックイコライザーをブースターとして使う。高価なディレイやコーラスユニットを、厳密にそのプリアンプセクションを活用するために使用する、という創造的な活用法もその一つでした。
BP-1Wは、この音楽的な「ハッキング精神」を製品化したものです。BOSSのエンジニアたちは、ギタリストたちが何十年もかけて発見してきた「秘密のサウンド」を分析し、それを誰もが簡単にアクセスできる形で提供したのです。これは単なる製品開発ではなく、音楽文化への深い理解と敬意の表れなのです。
Waza Craftの哲学:妥協なき音質追求
「Waza(技)」という日本語が象徴するように、このシリーズは「コストパフォーマンス」ではなく「可能な限り最高のもの」を目指して設計されています。
厳選されたアナログコンポーネント、洗練された回路設計、細部への徹底的な配慮。これらすべてが、BOSSの技術者たちの情熱によって実現されています。通常のBOSSペダルが「価格に対して作られる」のに対し、Waza Craftシリーズは「音質のために作られる」のです。
実際に使用してみると、その差は明白です。ノイズの低さ、ダイナミックレンジの広さ、周波数レスポンスの自然さ。すべてが「プロフェッショナルグレード」の水準に達しています。これは宅録からステージまで、あらゆる環境で信頼できるサウンドツールなのです。
CE-1とRE-201:音楽史を彩った伝説のDNA
なぜプリアンプが重要なのか?
エフェクターやアンプの「音」を決定づける要素は複数ありますが、その入り口となるプリアンプ段階は特に重要です。ここで信号がどのように増幅され、どのように色付けされるかが、最終的なトーンキャラクターを大きく左右するからです。
1970年代のBOSSとRolandのエンジニアたちは、単に「エフェクトを作る」のではなく、「楽器的な音色を生み出す」という視点で設計を行っていました。その結果生まれたプリアンプ回路は:
- 温かみと立体感: 真空管の特性を意識したアナログ回路設計
- 音楽的な圧縮: 自然なコンプレッション特性による演奏のしやすさ
- 倍音の豊かさ: 単純な増幅ではなく、音色に深みを加える周波数特性
- ダイナミックレスポンス: ピッキングの強弱に敏感に反応する有機的な挙動
これらの特性が、「エフェクトをオフにしても使いたい」という逆説的な評価を生んだのです。
伝説から製品へ:アナログ回路の再解釈
ヴィンテージ機材の音を現代のペダルで再現することは、単純な「コピー」では不可能です。なぜなら、当時の部品の多くは現在入手不可能であり、仮に入手できたとしても品質のばらつきが大きいからです。
BOSSが採用したアプローチは、「音の本質を抽出し、現代の技術で最適化する」というもの。元の回路の周波数特性、歪み特性、インピーダンス特性を徹底的に分析し、それを最高品質の現代部品で再構築しました。
結果として生まれたBP-1Wは、「オリジナルの音色の魂」を持ちながら、信頼性、ノイズ性能、操作性において遥かに優れた製品となったのです。これは「再現」ではなく、「進化」と呼ぶべきでしょう。
詳細スペック&ビジュアルインプレッション
基本仕様
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 製品名 | BOSS BP-1W Booster/Preamp |
| タイプ | ブースター/プリアンプ |
| 電源 | 9VDC(センターマイナス)またはアルカリ9V電池 |
| 消費電流 | 約60mA |
| 寸法 | 73(W) × 129(D) × 59(H) mm |
| 重量 | 約430g |
| 入力インピーダンス | 1MΩ(スタンダードバッファー)/100kΩ(ヴィンテージバッファー) |
| 製造国 | 日本 |
| 参考価格 | ¥20,000前後 |
デザイン哲学:機能が形を決定する
BP-1Wの外観は、ヴィンテージ感たっぷりのくすんだオフホワイト色に、ブラックのロゴとアクセント。この堂々たるシンプルさがプレミアムラインとしてのアイデンティティを明確に示すデザインですね。
コントロールレイアウトは驚くほどシンプル:
- LEVELノブ: 出力音量とアンプへのドライブ量を調整
- GAINノブ: プリアンプでの歪み量を制御
- MODEスイッチ: RE / NAT / CEの三つのキャラクターを切り替え
- BUFFERスイッチ(背面): スタンダード/ヴィンテージバッファーを選択
このミニマリズムは、操作の直感性を追求した結果です。ライブ中、暗いステージでも迷わず調整できる配置。フットスイッチの確実なクリック感。LEDインジケーターの高い視認性。すべてが「実戦での使用」を前提に設計されています。
筐体の堅牢性も特筆すべき点です。BOSSペダルの象徴である頑丈なメタルシャーシは、ツアーの過酷な環境にも耐える信頼性を保証します。これは「楽器」としての耐久性なのです。
音響分析:周波数特性から見る真の実力
低域:モード別の戦略的アプローチ
BP-1Wの低域処理は、各モードで明確に異なる哲学を持っています:
REモード低域特性:
- 80Hz以下: 自然な低音の豊かさを保持
- 80-200Hz: 温かみのある中低域を強調、ヴィンテージ感の源泉
- 200-400Hz: 厚みのある音像を構築、存在感の基盤
CEモード低域特性:
- 80Hz以下: やや抑制、クリアネスを優先
- 80-200Hz: タイトで引き締まった低域、現代的な解釈
- 200-400Hz: 適度な中低域、バランスの良い音像
NATモード低域特性:
- 全帯域: ほぼフラットな特性、原音の忠実な再現
- ただし一部のユーザーは、NATモードでも若干のハイパスフィルター効果を感じるという報告もあり、完全な「無着色」ではない可能性があります
中域:音楽性の核心部
GAINコントロールは、一般的なオーバードライブペダルとは異なる動作をします。BP-1Wのゲインは上げるとクリッピングし、オーバードライブは上げるとサチュレートします。この違いが、BP-1Wの独特な音楽性を生み出しています。
中域周波数の振る舞い:
400Hz-1kHz: 楽器の「体」を形成する帯域。REモードではここが豊かに、CEモードでは明瞭に処理されます。
1kHz-3kHz: CEモードでは、上部中域への明確な強調が加わる。これがベルのような煌びやかさを生み出す鍵となっています。アーティキュレーションの明瞭さ、リフの歯切れの良さは、この帯域処理の賜物です。
3kHz-5kHz: アタック感と存在感の源泉。ピックのタッチが明確に伝わる、音楽的に重要な帯域です。
高域:透明感と攻撃性のバランス
単純な「トレブルブースト」ではない、知的な高域処理がBP-1Wの特徴です:
5kHz-8kHz: 明瞭さとエアー感。CEモードで特に際立ち、リードトーンに輝きを与えます。
8kHz以上: 適度にロールオフ、耳障りな高域ノイズを排除しながら、必要な煌びやかさは保持。これがBOSSの「音楽的高域処理」の真髄です。
ジャンル別完全攻略セッティング集
ブルースロック:感情を揺さぶる生命力
推奨設定:
- MODE: RE
- GAIN: 9時
- LEVEL: 11時
- BUFFER: VTG
推奨楽曲: Stevie Ray Vaughan「Pride and Joy」、Eric Clapton「Crossroads」
REモードの太く温かいヴィンテージスタイルのサウンドは、ブルースの情感表現に最適です。ヴィンテージバッファーを使用することで、ギターのボリュームノブへの反応が向上し、微妙なニュアンスコントロールが可能になります。フェンダーアンプのような明るいアンプとの相性が特に優秀で、温かみを加えつつ芯のあるトーンを実現します。
クラシックロック:70's ヴィンテージトーン
推奨設定:
- MODE: RE
- GAIN: 11時
- LEVEL: 1時
- BUFFER: VTG
推奨楽曲: Led Zeppelin「Whole Lotta Love」、The Who「Won't Get Fooled Again」
70年代ロックの象徴的なサウンドには、REモードの温かみのあるサチュレーションが理想的。ギターのボリュームを絞ればクランチトーン、全開にすればフルドライブと、有機的な反応性が得られます。マーシャルスタイルのアンプと組み合わせることで、プレキシアンプのような豊かな倍音が得られます。
オルタナティブ/グランジ:90's の質感
推奨設定:
- MODE: CE
- GAIN: 1時
- LEVEL: 12時
- BUFFER: STD
推奨楽曲: Nirvana「Smells Like Teen Spirit」、Soundgarden「Spoonman」
CEモードは低域をわずかに引き締め、全体の歪み特性をよりグリッティに、滑らかさよりもブレイクアップ感を強調する。この特性が、90年代オルタナティブロック特有の荒々しさと明瞭さを両立させます。他のディストーションペダルと重ねることで、複雑でレイヤーの厚いテクスチャーを構築できます。
ファンク/R&B:クリーンなグルーヴ
推奨設定:
- MODE: NAT
- GAIN: 最小
- LEVEL: 2時
- BUFFER: STD
推奨楽曲: Nile Rodgers「Le Freak」、John Mayer「Vultures」
NATモードは、音色の着色を最小限に抑えたパンチのあるナチュラルなブーストを提供します。カッティングプレイでは、アタックの明瞭さとダイナミクスが命。BP-1WのNATモードは、ギターの本来の音色を損なわず、ただ「より大きく、より明確に」してくれます。ジャズコーラスのようなクリーンアンプとの組み合わせが特に効果的です。
ポップ/ロック:万能バランス型
推奨設定:
- MODE: CE
- GAIN: 10時
- LEVEL: 12時
- BUFFER: STD
推奨楽曲: The 1975「Chocolate」、Maroon 5「Sugar」
あるユーザーは、ストラトキャスターにシマーを加えるためCE-1モードを使用し、グリットなしのトーンカラーレーションのためゲインを9時頃に設定していると報告しています。現代のポップロックに必要な煌びやかさと明瞭さを、過度な歪みなしで実現。リードからバッキングまで、幅広い用途に対応できる万能セッティングです。
ハードロック/メタル:アグレッシブドライブ
推奨設定:
- MODE: CE
- GAIN: 2時
- LEVEL: 1時
- BUFFER: STD
推奨楽曲: Alter Bridge「Metalingus」、Def Leppard「Photograph」
CE-1プリアンプは、ゲインを上げるとクランチサウンドを生み出すことで知られている。ハイゲインアンプのフロントに配置することで、さらなるゲインとアーティキュレーションを追加できます。エフェクトループにCEモードで使用すると、特定のアンプとスピーカーセットアップと組み合わせた際にメタルトーン、特にシュレッディングを強化できるという使用法も報告されています。
ジャズ/フュージョン:洗練されたクリーントーン
推奨設定:
- MODE: NAT
- GAIN: 8時
- LEVEL: 10時
- BUFFER: VTG
推奨楽曲: Pat Metheny「Bright Size Life」、John Scofield「A Go Go」
ジャズギタリストにとって、音色の透明度とダイナミックレンジは最重要事項です。NATモードの最小ゲイン設定により、ピッキングニュアンスを完璧に保持しながら、わずかな音量と存在感の向上が得られます。ヴィンテージバッファーは、ジャズボックスギターのような大型楽器の自然な反応性を最大限に引き出します。
プロフェッショナルが語る:BP-1Wの印象
レコーディングエンジニアK氏の証言
「録音物として聴いても、CEモードの煌びやかさは他のペダルでは得られない独特の質感があります。デジタルの明るさとは違う、アナログ特有の『生命感』とでも言うべきものが感じられます。REモードは逆に、温かく包み込むような音像で、バラードのソロなどに最適でした。
プロのセッションでは、『音色の引き出し』をいかに多く持っているかが重要です。BP-1Wは、一台で三つの異なるキャラクターを提供してくれるため、セッションの効率化にも大きく貢献しています。」
プロギタリスト(セッションミュージシャン)M氏の体験
デジタルアンプモデラーにBP-1Wを組み合わせることで、アンプモデルがよりリアルに、よりアナログに感じられるという発見が、私のサウンドメイキングを変えました。特にREセッティングは、他のモデラー内蔵ドライブとの重ね合わせが素晴らしく、ヴィンテージレコーディングでしか聞けなかったようなトーン要素をレイヤーとして加えてくれます。
Analogman Astro Tone Fuzzと組み合わせてREとCEの両チャンネルで使用すると、CEがライブ音量レベルでファズに厚み、アーティキュレーション、ハーモニクス、中域を加えるという使い方も発見しました。
一つ重要な発見は、ゲインコントロールは、LEVELに注意を払わないと上げるにつれて刺々しくなる可能性があるということです。これは欠点ではなく、BP-1Wが真のプリアンプとして機能している証拠です。LEVELとGAINの相互作用を理解することが、このペダルを使いこなす鍵なのです。
インディーアーティストT氏のストーリー
「自宅録音を始めた頃、『プロの音』に近づけないもどかしさを感じていました。機材は揃っているはずなのに、何か決定的に足りない。その『何か』がBP-1Wでした。
特にボーカルとギターだけのシンプルなアレンジでは、ギターの音色が全てを決定します。CEモードで録音したアコースティックギターのソロは、まるで高級スタジオで録ったかのような温かみと立体感がありました。
BP-1Wを『常時オン』エフェクトとして使用し、全体のサウンドを一貫して向上させるという使い方を始めてから、楽曲全体の質が明らかに上がりました。これは単なる『エフェクト』ではなく、『楽器の一部』なんだと実感しています。」
ライバル機との徹底比較分析
vs Xotic EP Booster:ヴィンテージブースター対決
| 項目 | BOSS BP-1W | Xotic EP Booster |
|---|---|---|
| 価格 | ¥20,000前後 | ¥20,000前後 |
| モード数 | 3モード | 1モード |
| 元ネタ | CE-1/RE-201プリアンプ | Echoplex EP-3プリアンプ |
| コントロール | GAIN + LEVEL | BOOST量のみ |
| バッファー | 2種類選択可能 | 固定 |
| 音色傾向 | 多彩(3キャラクター) | 温かく一貫性のある |
| 用途 | 万能型 | 特化型 |
EP Boosterは「Echoplex EP-3のプリアンプ」という一つの伝説に特化した名機ですが、BP-1Wは三つの異なる伝説を内包しています。音色のバリエーションを求めるなら、BP-1Wに軍配が上がります。
vs MXR Micro Amp:シンプルブースターとの比較
| 項目 | BOSS BP-1W | MXR Micro Amp |
|---|---|---|
| 価格 | ¥20,000前後 | ¥15,000前後 |
| 音色着色 | 3種類のキャラクター | ほぼ無着色 |
| コントロール | GAIN + LEVEL + MODE | GAINのみ |
| バッファー | 高品質2種類 | 標準バッファー |
| サイズ | 標準BOSSサイズ | 超小型 |
| 哲学 | 音色を「変える」 | 音量を「上げる」 |
Micro Ampは究極のシンプリシティを追求した製品で、「音を変えずに大きくする」という一点に特化。対してBP-1Wは「音色を美しく変えながら最適化する」という哲学。目的が根本的に異なります。
vs JHS Colour Box V2:プリアンプ対決
| 項目 | BOSS BP-1W | JHS Colour Box V2 |
|---|---|---|
| 価格 | ¥20,000前後 | ¥80,000前後 |
| 元ネタ | CE-1/RE-201 | Neve 1073マイクプリ |
| コントロール | 2ノブ + スイッチ | 多数のノブ + スイッチ |
| EQ機能 | なし | 3バンドEQ搭載 |
| 用途 | ギター特化 | マルチインストゥルメント |
| 複雑性 | シンプル | 高機能 |
Colour Box V2は、録音スタジオ機材をペダル化した野心的製品。より細かいトーンシェイピングが可能ですが、その分複雑さも増します。BP-1Wはギタリスト向けに最適化されたシンプルさを保っています。
vs TC Electronic Spark Booster:モダンブースターとの対比
| 項目 | BOSS BP-1W | TC Electronic Spark Booster |
|---|---|---|
| 価格 | ¥20,000前後 | ¥11,000前後 |
| 音色モード | 3種類(アナログベース) | 3種類(デジタル処理) |
| 技術 | アナログ回路 | デジタル/アナログハイブリッド |
| トーンコントロール | なし | あり |
| ヴィンテージ感 | 高い | 中程度 |
| モダン感 | 中程度 | 高い |
Spark Boosterは現代的なデジタル技術を活用した設計で、より正確で一貫性のあるブーストが可能。BP-1Wはアナログ回路による「有機的な不完全さ」が魅力。どちらが優れているかではなく、求める音楽性の違いです。
まとめ:音色の前に、音の質感を問い直せ!
多くのギタリストは、歪みやディレイ、モジュレーションといった「華やかなエフェクト」に目が行きがちですが、BP-1Wが提供するのは、それら全ての土台となる「音の基礎体力」です。CE-1やRE-201が偶然生み出した「アナログの妙味」を、現代の技術とWAZA CRAFTの職人技で再現したこのペダルは、常時オンにして使用することで、ギターの「生の音」の質感を根本から向上させます。
BP-1Wをボードに組み込むことは、「音に色を付けることを恐れない」というヴィンテージ・アナログへの敬意の表明であり、また、「最高のレスポンスとフィーリングを追求する」という演奏家としての真摯な態度を意味します。
あなたのギターサウンドが「あと一歩、有機的な温かみが欲しい」「なぜか音が引っ込んで聴こえる」「ピッキングのニュアンスが活きてこない」と感じるならば、その解決策は派手なエフェクト・チェンジではなく、BP-1Wのような「音の根源を整える」プリアンプの導入にあるかもしれません。
現代のギタリストに対し、「音色の前に、音の質感を問い直せ」という、BOSSからの静かながら力強いメッセージを感じますね!







