
さて、僕がBOSSのラインナップで一番好きかもしれない特別なペダルのご紹介です。
“新しいヴィンテージ” という表現がこれほど似合うファズペダルは他にはないだろう。
分厚くザラつきながらも、コードの響きを損なわない音楽性。
圧倒的な存在感を放ちながら、アンサンブルの中で完璧に機能する!
ファズというエフェクトは、エレキギターの歴史において最も革命的な発明の一つです。その誕生は、意図しない回路の破損というアクシデントから始まりましたが、その後の音楽シーンに与えた影響は計り知れません。そして、このFZ-1Wは、その黎明期のファズサウンド—特にゲルマニウムトランジスタを使用した初期のトーン—を、BOSS Waza Craft(技クラフト)の最先端技術で再定義した傑作です。
半世紀以上の時を経て、ファズが持つ有機的な爆発力と、現代のプロフェッショナルな現場で求められる安定性、操作性、そしてノイズ耐性を、BOSSという信頼のブランドが一つの筐体に昇華させました。今回は、ファズ通も唸るほどの出来栄えを誇る「FZ-1W」の秘密を解き明かしていきましょう!
使用レビュー:濃密さと透明感を自在に行き来できるダイナミックレンジ
FZ-1WのVINTAGEモードでFUZZを深めに設定し、ギターのボリュームを絞ると、トランジスタが織りなす濃密なコンプレッションと豊かな倍音が出現。それはまるで、熟練のサックス奏者が吹き込むような、太く、艶やかな管楽器のリードトーンを思わせます。一音一音に生命が宿ったような存在感です。
一方で、TONEノブを開き、モダンアンプに接続すれば、倍音構成が変化し、高域が解放されたグラッシーな鈴鳴り感を伴う、透過的なクランチトーンへと一変。特にカッティングでは、ピッキングニュアンスを繊細に捉え、キラキラと輝く粒子が散りばめられたかのような響きを生み出します。
この濃密さと透明感を自在に行き来できるダイナミックレンジこそが、FZ-1Wが単なるヴィンテージクローンではない、現代の表現ツールたる所以です。
現代に蘇るゲルマニウム・フィール:シリコンの安定性で実現した「初期衝動」
ヴィンテージファズの至高のトーンは、多くの場合、ゲルマニウムトランジスタに起因します。しかし、ゲルマニウムは温度変化に極めて敏感で、ライブ会場や野外ステージではトーンが不安定になるという宿命的な欠点がありました。
FZ-1Wは、このジレンマを、Waza Craftの英知を用いて解決しました。詳細な回路設計は非公開ですが、このペダルは現代的なシリコン・トランジスタを使用しながら、ゲルマニウム特有の「ウォームさ」「コンプレッション感」「有機的なダイナミクス」を驚異的な精度で再現しています。つまり、安定性と信頼性という現代的メリットを享受しながら、気難しくも美しいヴィンテージトーンを手に入れることができるのです。これはファズの進化における一つのブレイクスルーです。
ModernとVintage、2つの哲学を体現するモード切替
トグルスイッチ一つで切り替えられる2つのモードは、ファズサウンドの陰と陽を象徴しています。
- VINTAGEモード: 60年代初頭の、ザラつきとサステインが特徴のトーンを再現。ギターのボリュームノブ操作に対する追従性(Vol.クリーンアップ)が非常に高く、まるでアンプのクリーンチャンネルをプッシュしているかのような反応の良さが魅力です。倍音構成が複雑で、単音弾きでもコード弾きでも「音の塊」として存在感を放ちます。
- MODERNモード: VINTAGEモードを基盤としつつ、現代のハイゲインシーンにも対応できるよう再構築されています。サステインがより長く、中低域がタイトになり、さらに音量(ヘッドルーム)も増強されています。特にドロップチューニングや7弦ギターのような低音域においても、音像が崩れない芯の強さを持ちます。これは、ファズをディストーションの領域に引き上げた、革新的なサウンドです。
未踏の領域へ誘う、画期的なTONEコントロール
多くのヴィンテージファズはトーン回路が簡素、あるいは搭載されていないこともあります。これは、ファズサウンドの粗暴さを残すためですが、現代的な楽曲では音作りの自由度が制限されます。
FZ-1WのTONEノブは、単なるハイカット/ローカットではありません。それは、ファズの「周波数スペクトラムの再構成」を可能にします。左に回すと、ファズ特有の凶暴なミッドレンジが強調され、右に回すと、モダンで粒立ちの良いハイエンドが開かれます。
特にVINTAGEモードでのトーン操作は、ゲルマニウムFuzz FaceやTone Benderといった異なるファズペダルのサウンドキャラクターを、シームレスに横断するような体験をもたらします。この可変範囲の広さが、FZ-1Wを単なるファズの枠を超えたトーンシェイピングツールたらしめています。
圧倒的なローノイズ設計:ヴィンテージの弊害を排除
ヴィンテージファズ、特にゲルマニウムトランジスタを使用したものは、その特性上、ノイズフロアが高くなりがちでした。スタジオ録音においては致命的であり、ライブでもヒスノイズは常に悩みの種でした。
BOSSは、この歴史的課題を、長年にわたるエフェクター設計のノウハウで完全に克服しました。FZ-1Wは、あの獰猛なファズトーンを維持しながら、驚くほどノイズレスです。ハイゲインアンプと組み合わせても、不要なヒスノイズやハムノイズが極めて少なく、プロフェッショナルなレコーディング環境においても安心して使用できます。これは、Waza Craftの「技」が最も際立つ点の一つです。
ギターVol.ノブへの驚異的な追従性(クリーンアップ)
ファズというエフェクトは、ギター本体のボリュームノブとの相互作用によって「生きた音」となります。FZ-1WのVINTAGEモードは、この相互作用の美学を極限まで追求しています。
ギターのボリュームを絞ると、ファズ特有の荒々しいザラつきが徐々に解消され、クリアで粒立ちの良いクリーン〜クランチトーンへと変化します。これはまるで、繊細なバイオリン奏者が弓の圧力を調整するように、ファズの荒々しさを手元でコントロールできることを意味します。このダイナミクスは、FZ-1Wが単なるオン/オフのエフェクトではなく、ギターの一部として設計されていることの証明です。
現代の要求に応えるバッファードバイパスの恩恵
FZ-1Wは、BOSS独自のバッファードバイパスを採用しています。トゥルーバイパス信者もいる中で、あえてバッファードを選択したBOSSの意図は明確です。
長いケーブルや多数のエフェクトを使用する現代の複雑なペダルボードにおいて、BOSSの高品質なバッファは、信号の劣化を防ぎ、高域の輝きを保ちます。特にファズはギター直後に接続することが推奨されますが、FZ-1Wはその後のチェーン全体に対してもポジティブな影響を与えます。エフェクトオフ時でも、FZ-1Wが信号を「リフレッシュ」することで、最終的なアンプへの入力信号のクオリティが向上するのです。
ヴィンテージサウンドを受け継ぐ設計スタンス
ファズの創世記とBOSSの「技」による現代的解釈
ファズの歴史は、1961年にマーティ・ロビンスの楽曲「Don't Worry」で偶然のプリアンプの破損から生まれたサウンドが録音されたことに始まります。その後、Maestro FZ-1、Fuzz Face、Tone Benderといった伝説的なペダルが生まれ、ジミ・ヘンドリックスやジェフ・ベック、キース・リチャーズらの手によって、音楽史の表舞台に躍り出ました。
BOSS FZ-1Wは、その中でも特に、1960年代中盤のMaestro FZ-1や初期のFuzz Faceが持っていた「非対称なクリッピング」と「不安定さがもたらす音楽性」に焦点を当てています。Waza Craftとは、単なるヴィンテージのクローンではありません。それは、ヴィンテージサウンドの「魂」を理解し、その欠点(ノイズ、不安定性)を取り除き、現代のプレイヤーが求める機能性(トーンの可変性、ヘッドルーム)を付与するという、極めて高度な再構築のプロセスです。
ギターのヴォリューム操作がトーンを制御する「触媒」としての役割
FZ-1Wの設計思想の核心は、「ファズをギターのプリアンプとして機能させる」という点にあります。ヴィンテージファズは、常にギターからのダイレクトなインプットを前提として設計されていました。
FZ-1Wは、そのインプット・インピーダンスと回路のゲインステージを、初期ファズペダルと同様に極めて繊細に設定しています。その結果、ギターのボリュームノブを絞ることで、ファズ回路への入力信号のレベルが下がり、トランジスタの動作点が変化します。この変化が、クリーンからクランチ、そしてフルファズへとシームレスに移行する、有機的なグラデーションを生み出すのです。プレイヤーは、足元でスイッチを踏むだけでなく、手元の操作だけで無限のトーンを掘り出すことができる。これは、BOSSが長年培ってきたアナログ回路設計の極意が凝縮された結果です。
周波数特性の「揺らぎ」が生む倍音の魔術
FZ-1Wのサウンドを音響分析すると、そのVINTAGEモードは、他のファズペダルと比較して非線形な周波数レスポンスを持っていることが分かります。
低域は適度にシェイプされながらも、中域(特に500Hz~1.5kHz付近)に「美味しい」倍音成分が集中しています。これが、FZ-1Wのファズサウンドが「分厚いのに抜けが良い」という矛盾した特性を持つ理由です。さらに、TONEノブを操作することで、この中域のピークを動かすことができ、まるでワウペダルを固定したような効果や、ボーカル的なミッドレンジを作り出すことができます。この倍音の魔術こそが、FZ-1Wのトーンが「ヴィンテージの空気感」を纏う理由です。
詳細スペック&ビジュアルインプレッション
基本仕様
| 項目 | 詳細 |
| 製品名 | BOSS FZ-1W Fuzz |
| シリーズ | Waza Craft(技クラフト) |
| タイプ | アナログ・ファズ |
| モード | VINTAGE / MODERN |
| 接続端子 | INPUT、OUTPUT、DC IN |
| 電源 | 9VDC(センターマイナス)/ 9V電池 |
| 寸法 | 73(W) x 129(D) x 59(H) mm |
| 重量 | 430g |
| 製造国 | マレーシア(アセンブル&品質管理:日本) |
| 参考価格 | ¥23,000前後 |
ボスらしいシンプルなコントロール配置
FZ-1Wのコントロールは、極めて直感的でありながら、尋常ではない多様なトーンを引き出すことが可能です。
- FUZZノブ: 歪みの深さを制御。最小設定でもクランチ的なサウンドが得られ、最大設定では音の壁を築きます。ノブの可変カーブは緻密に設計されており、わずかな調整でファズの密度が劇的に変化します。
- TONEノブ: 前述の通り、ファズの周波数構成を再構築する役割。多くのヴィンテージファズペダルとは異なり、単なる高域カット以上の、音色全体のキャラクターを決める最重要ノブです。
- LEVELノブ: 出力音量を調整。MODERNモードでは特に十分なヘッドルームがあり、アンプを強力にプッシュするブースター的な使い方も可能です。
- MODEスイッチ: VINTAGE(クラシックなゲルマニウム・フィール)とMODERN(現代的なハイゲイン&タイトネス)を瞬時に切り替え。ライブでの曲間でのサウンド切り替えに極めて実用的です。
ダークシルバーメタリックの筐体は、ステージの照明下でサイケデリックな光沢を放ち、視覚的なインパクトも抜群です。BOSSコンパクトペダルの機能美とWaza Craftの高級感が完璧に両立しています。
音響分析:モードごとの周波数的個性
VINTAGEモード:非線形の温もりと粗野な倍音
- 特性: ギターのボリュームに敏感に反応する高いダイナミクスレンジ。音の立ち上がりは速く、コンプレッション感が独特の温かみを生む。ファズを深くしても、倍音が複雑に絡み合い、単音でもコードでも音楽的な奥行きを保ちます。
- 周波数: 500Hz~1kHzの中域にピークを持ち、これが「太さ」の要因。高域は適度にロールオフされ、耳に痛くない、ヴィンテージ特有のザラつきが支配的です。
- 波形: 非対称なクリッピング波形により、有機的で複雑な倍音を生み出し、ゲルマニウムファズのトーンニュアンスを完全に再現しています。
MODERNモード:タイトな低域と持続するサステイン
- 特性: より長いサステインと、タイトに引き締められた低域が特徴。ダイナミクスレンジはVINTAGEより若干圧縮され、より安定した歪みが得られます。アンプのプリアンプを強力にプッシュするための音量的な余裕(ヘッドルーム)があります。
- 周波数: 低域が引き締まることで、特にモダンなハイゲインアンプとの相性が向上。高域もVINTAGEよりオープンで、速弾きやテクニカルなリフでも輪郭を失いません。
- 波形: より対称的で安定したクリッピング波形。ディストーションに近い均一な倍音を持ち、現代のファズ/ディストーションのトレンドに対応するモダンな歪みを提供します。
ジャンル別完全攻略セッティング集
サイケデリックロック:60'sトリップサウンドの再現
- 設定:
- FUZZ: 3時(深め)
- TONE: 9時(ミッドブースト)
- LEVEL: 12時
- Mode: VINTAGE
- 推奨楽曲: Jimi Hendrix「Purple Haze」、Cream「Sunshine of Your Love」
- 攻略: VINTAGEモードでFUZZを深めに設定し、TONEでミッドレンジの凶暴さを強調。ギターのボリュームノブを絞るだけで、クリーンからフルファズまでを操り、表現の自由度を最大化します。ワウペダルとの組み合わせは相乗効果を生み、異次元のトーンスケープを構築します。
ガレージロック/インディーロック:荒々しいアティテュード
- 設定:
- FUZZ: 2時
- TONE: 1時(ハイミッド強調)
- LEVEL: 1時(プッシュ)
- Mode: VINTAGE
- 推奨楽曲: The White Stripes「Seven Nation Army」、The Kills「Future Starts Slow」
- 攻略: TONEをやや上げて、歯切れの良いザラつきと存在感のあるミッドレンジを獲得。FUZZは深すぎず、ギターリフに適度な粗野さと粘り気を与えます。楽曲の勢いを重視し、FZ-1Wをディストーションのように常時オンで使用します。
ドゥーム/ストーナーロック:音の壁と地響き
- 設定:
- FUZZ: Max(最大)
- TONE: 10時~11時(低域寄りのミッド)
- LEVEL: 2時(大幅な音量アップ)
- Mode: MODERN
- 推奨楽曲: Sleep「Dopesmoker」、Kyuss「Green Machine」
- 攻略: MODERNモードで引き締まった重低音と無限のサステインを確保。TONEを絞り気味にすることで、超低域のうねりと分厚い音の壁を構築します。FUZZ最大値でも音像が崩れないのは、MODERNモードのタイトな設計による恩恵です。
ブルースロック/フュージョン:繊細なクリーンアップ
- 設定:
- FUZZ: 12時~1時(ミディアムゲイン)
- TONE: 12時(フラット)
- LEVEL: 10時
- Mode: VINTAGE
- 推奨楽曲: Jeff Beck、Eric Clapton (Cream時代初期)
- 攻略: FUZZを控えめに設定し、ギターボリュームとの相互作用に焦点を当てます。ギターボリュームをフルにすると、粘り気のあるオーバードライブ。半分に絞ると、煌びやかなクリーン。このダイナミクスの幅が、ブルースの感情的な表現に深みを与えます。
ポストロック/アンビエント:テクスチャとしてのファズ
- 設定:
- FUZZ: 1時
- TONE: 3時(ハイ寄り)
- LEVEL: 12時
- Mode: MODERN
- 推奨楽曲: My Bloody Valentine「Soon」、Sigur Rós
- 攻略: MODERNモードの高いサステインとTONEによる高域の開放感を活かし、ファズをディレイやリバーブで拡散させます。ザラついたテクスチャと長い残響が融合し、浮遊感のある音響空間を構築。ノイズレスな設計が、クリーンな残響を可能にします。
知人プロが語る:FZ-1Wのインパクト
プロギタリスト(知人) Y氏の実践的レビュー
「僕は長年、ヴィンテージのFuzz FaceとTone Benderを愛用してきました。しかし、ライブやレコーディングでは、温度変化によるトーンの不安定さや、ノイズフロアの高さが常に問題でした。特にFuzz Faceは、ペダルボードのどの位置に置くかで音がガラッと変わる気難しい子なんです。
そんな時、FZ-1Wを試した時の衝撃は忘れられません。VINTAGEモードは、ゲルマニウム特有のあの『温かいコンプレッション』を完全に再現している。特にギターボリュームを絞った時のクリーンアップの質感は、本物のゲルマニウム機と遜色ない。
しかし、このペダルの真価はMODERNモードにあります。VINTAGEの魂を持ちながら、タイトな低域と強烈なサステイン、そしてノイズレスな操作感を実現している。これは、ヴィンテージへの愛と現代技術への飽くなき探求心がなければ作れないトーンです。僕は今、FZ-1Wをメインファズとして使用しています。それは『ヴィンテージの音色を、現代のプロの要求に応える形で使える』唯一の選択肢だからです。」
レコーディングエンジニア T氏の音響的評価
「ファズのレコーディングは、エンジニアにとって挑戦です。ヴィンテージ機材は素晴らしい音色ですが、ヒスノイズや予期せぬノーンが混入しやすく、ポストプロダクションでのノイズリダクションに多くの時間を割かれます。
しかし、FZ-1Wは、その問題がほとんどありません。まず、ノイズフロアが非常に低い。そして、MODERNモードで得られるタイトな低域は、ベースやキックドラムとの周波数的な分離がしやすく、群を抜いています。
特筆すべきは、TONEノブの絶妙なチューニングです。他のファズでは、トーンをいじると音が急に引っ込んだり、暴走したりするのですが、FZ-1Wは、どのポジションでも『使える音』の範疇を逸脱しません。これにより、セッション中にギタリストが自由かつ大胆に音色を変化させることが可能になり、クリエイティブなテイクが増えるんです。これは、プロフェッショナルなツールとして、極めて重要な要素です。」
ライバル機との徹底比較分析
vs Electro-Harmonix Big Muff Pi:飽和の王様との対決
| 項目 | BOSS FZ-1W | Big Muff Pi (USA) |
| トーンの起源 | 初期ゲルマニウム系ファズ | 70年代後半シリコン系ファズ |
| 音色キャラクター | ダイナミック/ミッドフォーカス | サステイン特化/ミッドスクープ |
| ギターVol.追従性 | 極めて高い(クリーンアップ可) | 低い(常時ハイゲイン) |
| ノイズ特性 | 極めて低い | やや高め |
| 用途 | ブルース、サイケ、万能 | ハードロック、シューゲイザー、ソロ |
Big Muffは、無限のサステインとミッドレンジの削れた強烈な圧縮感が特徴の、音の壁を作るファズです。対してFZ-1Wは、よりダイナミックでレスポンスが良く、中域にコシがあるため、バンドアンサンブルの中で抜けが良いのが特徴です。FZ-1Wは、ファズをディストーションのように使うプレイヤーに最適です。
vs MXR La Machine Fuzz:オクターブファズとの比較
| 項目 | BOSS FZ-1W | MXR La Machine |
| ファズタイプ | クラシック/モダン | オクターブアップ内蔵 |
| モード数 | 2種類(VINTAGE/MODERN) | 2種類(標準/オクターブ) |
| トーンコントロール | 周波数再構築型 | トーンレス(音色変化が少ない) |
| 汎用性 | 極めて高い | 特定ジャンル向け(サイケ/ハードロック) |
La Machineは、特にオクターブアップ機能が強力で、ジミヘンやRandy Rhoadsのようなシンセサイザー的なリードトーンを求めるプレイヤー向けです。FZ-1Wは、オクターブ機能はないものの、TONEノブの可変幅が圧倒的に広く、クラシックからモダンまでのファズの全ての領域をカバーできる「トーンの司令塔」としての役割を果たします。
vs JHS Legends of Fuzz Series:ブティッククローンとの対決
| 項目 | BOSS FZ-1W | JHS Legends of Fuzz |
| 設計哲学 | 再構築(Re-engineering) | 忠実な復刻(Cloning) |
| 安定性 | 極めて高い(シリコンベース) | モデルによる(ゲルマニウムは不安定) |
| モード数 | 2種類(VINTAGE/MODERN) | 1モデル1トーン |
| 価格帯 | ミドルハイ | ハイエンド |
JHSのシリーズは、特定のヴィンテージ機を極めて忠実に再現することを目的としています。そのため、その音色には妥協がありませんが、ヴィンテージ機材の不安定性やノイズといった欠点も同時に引き継ぐ可能性があります。FZ-1Wは、ヴィンテージの「フィーリング」を、BOSSの信頼性と現代的な機能性でパッケージングした「実用性の高いプロツール」です。
結論:扱いやすく、現代の環境で最高のパフォーマンスを誇るファズ
VINTAGEモードは、ジェフ・ベックやジミ・ヘンドリックスが愛した荒々しくも美しいゲルマニウム・トーンの魂を、ライブでも安定して使える形で提供します。MODERNモードは、その魂に現代のハイゲインとタイトネスという「未来の要素」を注入し、ファズをディストーションの領域へと引き上げました。
ギターのボリュームノブ一つで、クリーンから轟音までをシームレスに操るダイナミクスの自由度。TONEノブによる無限の音色造形の可能性。そして、プロの現場で必須とされる圧倒的なローノイズ設計。
FZ-1Wは、あなたのペダルボードにおける「ファズ」の役割を根本から変えるでしょう。それは、飛び道具としてだけではなく、あなたの演奏の意図に忠実に反応する、もう一つのプリアンプとして迎え入れてはいかがですか?
ファズの中では群を抜いて扱いやすいので、現代の環境で最高のパフォーマンスを発揮してくれること間違いなしです。





