ボリューム/EXPペダル ワウペダル

HOTONE「SOUL PRESS II」レビュー:便利すぎる!「四位一体」のペダル

HOTONE SOUL PRESS II のイメージ画像

「1台4役。これ1台で、あらゆる表現力の限界を突破できる」
これほどまでにプレイヤーの繊細なニュアンスを汲み取り、かつ機能的に完成された「ペダル型の複合機」があったでしょうか?

ボリューム、ワウ、エクスプレッション、そしてその複合モード

ギタリストが足元に求める「コントロール」のすべてを、たった一台の洗練された筐体に凝縮したのが、このSOUL PRESS IIです。それは便利ツールとしての「マルチペダル」という言葉では片付けられない、音に命を吹き込むための「能動的で支配的なデバイス」なのです。

HOTONE(ホット・トーン)という、常にエフェクターの小型化と多機能化の最前線を走り続けるブランドが、ベストセラー機を徹底的にリファインし、プロの過酷な現場にも耐えうる「究極の解決策」を提示しました。

このペダルには、SOUL PRESSというネーミングのとおり、演奏者の感情をダイレクトにオーディエンスやリスナーへと届ける、現代ギタリストにとっての「魂の導管」が備わっています。

使用レビュー:表現者を虜にする機能性と現場対応力

1台4役。ボードの省スペース化を極める「四位一体」の機能性

SOUL PRESS IIの最大の武器は、その驚異的な汎用性です。

  • VOLUME: 音量操作を司る。
  • WAH: クラシックなワウの叫びを演出する。
  • EXP: 外部機器をコントロールする。
  • V/W (Volume/Wah): 二つの世界を制御する。

    これら4つの役割を、サイドのスイッチ一つで切り替えられる利便性。かつて大きなワウペダルとボリュームペダルとエクスプレッションペダルを並べて置いていたスペースに、この一台が収まるという事実は、現代の複雑化するエフェクターボードにおいて「革命」と言っても過言ではありません。

伝統の「Cry Baby」サウンドを継承し、さらに進化させたワウ・トーン

SOUL PRESS IIのワウ・セクションは、伝説的なヴィンテージ・ワウの回路をベースに設計されています。しかし、単なる模倣に留まりません。

踏み込んだ際の「クワッ」という力強いピーク感から、戻した時の「モコッ」とした温かみのあるトーンまで、その可変幅は驚くほど音楽的です。デジタル的な冷たさは一切なく、まるで生き物が叫んでいるかのような有機的なテクスチャーを持っています。

視認性を劇的に向上させた「ステータスLED」の革新

SOUL PRESS IIは筐体サイドに配置された視認性の高いLEDにより、一目でその状態を把握できます。

特にボリュームモード時に、ペダルの角度に合わせて点灯するLEDインジケーターは、ライブ中の精密な音量コントロールをサポートする、まさに「痒いところに手が届く」仕様です。

QコントロールとTONE切り替えによる、自分だけのワウ・シェイピング

多くのコンパクト・ワウが「固定された音」しか出せない中、SOUL PRESS IIはサイドに「Q(帯域の鋭さ)」と「TONE(明るさ)」の調整ノブと切り替えスイッチを備えています。

鋭く突き刺さるようなモダンなワウから、優しく包み込むようなヴィンテージ風ワウまで、使用するギターやアンプに合わせて完璧にカスタマイズ可能です。

ワウサウンドの特徴としては、明瞭さを持っており素直にカーブを描いてくれるので非常に扱いやすいタイプ。

絶妙なトルク感が生む「フィジカルな表現力」

SOUL PRESS IIを操作して驚くのは、その絶妙な踏み心地です。軽すぎず、重すぎない。足の裏に伝わる確かな抵抗感(トルク)が、ミリ単位の音量調整や、スローなワウ・アクションを可能にします。

筐体サイズはオリジナルより一回り大きくなり、操作性が格段に向上。小型化のメリットと、フルサイズペダルの安心感を見事に両立させています。どんな靴でも滑らず踏み込めるのも高評価!

拡張性を広げる独立したEXP OUTとTUNER OUT

側面にはメインアウトとは別に、独立したEXP出力と、常に信号を出力し続けるTUNER OUTを装備。

エクスプレッション・ペダルとして他のエフェクターを操作しながら、同時にボリュームペダルとして機能させる(V/Wモード時)といった複雑なルーティングも可能です。また、チューナーを信号ラインから外せるため、よりピュアなトーンをアンプに送ることができます。

設計思想:極小の筐体に込められた「ビッグ・トーン」のDNA

インターフェースとしての究極形を求めて

HOTONEが目指したのは、単なる「多機能ペダル」ではありません。それは、プレイヤーの意図をストレスなく電気信号に変換する「インターフェース」の完成です。

1960年代のワウペダルが持っていた情熱的なトーンと、現代のデジタル環境が求める精密なコントロール。この相反する二つの要素を、最新の回路設計技術で融合させました。

「魂(SOUL)」を押す、というネーミングの真意

なぜ「SOUL PRESS」なのか。

ギター演奏において、足元の操作はリズムと感情の同期です。ワウを強く踏み込む瞬間の高揚感、ボリュームを絞り込んで静寂を作る時の緊張感。その「魂の動き」を、機械的なロスなくアンプへとプレス(伝達)する。SOUL PRESS IIという名前には、そんなHOTONEの熱い哲学が込められています。

詳細スペック&ビジュアルインプレッション

基本仕様

項目詳細
製品名HOTONE SOUL PRESS II
タイプ4-in-1 アクティブ・ワウ / ボリューム / エクスプレッション
電源9V DC(センターマイナス)、9Vバッテリー
寸法81mm (W) × 162mm (D) × 51mm (H)
重量500g
参考価格¥20,000前後

デザインの機能美

SOUL PRESS IIの筐体は、堅牢なアルミダイキャスト製。オリジナルモデルよりも接地面が広がり、激しいステージアクションでもびくともしない安定感を獲得しました。

表面のラバーパッドはグリップ力に優れ、汗をかいた靴底でも滑ることなく確実な操作を約束します。

メタリックな輝きを放つ仕上げは、ペダルボードの中で異彩を放ち、所有欲を満たしてくれる美しさを持っていますね〜。

音響分析:モード別のキャラクターとその真価

WAHモード:伝統と革新のクロスオーバー

SOUL PRESS IIのワウは、インダクターベースの回路設計により、音楽的な倍音を豊かに含んでいます。

  • 特性: 中域の粘りが強く、リードギターにおいて圧倒的な存在感を発揮。
  • 調整: Qノブを絞れば、マイルドで「しゃべる」ような母音に近いサウンドに。逆に上げれば、ファンクに最適なキレのあるサウンドに。
  • 反応: 踏み込みの深さに応じて、フィルターがリニアに反応。スイープの途中で音が途切れたり、急激に変化したりすることはありません。

VOLUMEモード:完全なるリニアリティ

精密回路の恩恵を最も受けるのがこのモードです。

  • 特性: カーブが非常に自然。ボリュームを絞り込んでもハイ落ち(高域の減衰)が全くありません。
  • インジケーター: 筐体横のLEDが、現在の音量レベルを視覚化。これはバイオリン奏法(ボリューム奏法)を行う際、リセット位置を把握するのに極めて有効です。

V/Wモード:表現のパラダイムシフト

ペダルを戻した状態(ヒール・ポジション)ではボリュームペダルとして機能し、つま先側で強く踏み込む(スイッチングする)とワウへと切り替わります。

  • 利便性: クリーンで静かに演奏している最中に、一瞬でワウをオンにしてソロへ突入する。そんな劇的な展開を、最小限の動作で実現します。

ジャンル別完全攻略セッティング集

ファンク:カッティングのキレを最大化

  • Mode: WAH
  • Q: 3時(鋭く)
  • TONE: 好みで
  • 解説: 16ビートのカッティングに合わせ、浅いストロークで素早く操作。Qを高く設定することで、チャカポコとしたパーカッシブなニュアンスが際立ちます。

アンビエント:静寂を操るボリューム・スウェル

  • Mode: VOLUME
  • LED Check: 点灯を確認しながら、最小から最大へ2秒かけてゆっくり踏み込む。
  • 解説: ディレイやリバーブを深くかけ、ピッキングの直後にボリュームを上げることで、アタックのない幻想的なパッドサウンドを作ります。アクティブ回路なので、音が痩せることなく美しい残響が得られます。

ブルースロック:エモーショナルな叫び

  • Mode: V/W
  • Q: 11時(やや広めに)
  • TONE: クラシック(ウォームに)
  • 解説: ソロのここぞという場面でワウをオン。中域を強調した設定にすることで、チョーキングに合わせて「泣き」のトーンを強調できます。

モダン・サイケデリック:外部コントロールの極致

  • Mode: EXP
  • 接続: デジタルディレイやピッチシフターのEXP入力へ。
  • 解説: SOUL PRESS IIをエクスプレッション・ペダルとして使用。ディレイのフィードバックやピッチをリアルタイムで変化させ、宇宙的なサウンドスケープを構築します。

知人プロが語る:SOUL PRESS IIが現場を変えた瞬間

セッションギタリスト S氏の証言

「これまで、ボードのサイズ制限でワウを諦めることが多かったんです。でもSOUL PRESS IIに出会ってからは、その悩みは消えました。

驚いたのは、ボリュームペダルとしての質の高さ。回路が優秀で、長いケーブルを引き回しても音がクリアなままなんです。今では私のボードの『司令塔』ですね。ワウの掛かり具合をTONEで微調整できるので、ストラトでもレスポールでも、持ち替えた瞬間に最適なワウ・サウンドが作れる。これ、本当にプロ仕様ですよ」

レコーディング・エンジニア K氏の体験談

「クライアントのギタリストが持ってきたSOUL PRESS IIをラインで録った時、ノイズの少なさに驚きました。ワウペダルは構造上ノイズが乗りやすいものですが、これは極めてクリーン。

また、ボリュームモード時の可変カーブが非常に音楽的なので、ミックス時にオートメーションを書くような感覚で、ギタリスト自身が絶妙なダイナミクスをコントロールしてくれました。エンジニアとしても、非常に『扱いやすい音』を出してくれるペダルです」

ライバル機との徹底比較分析

vs Jim Dunlop Cry Baby Mini:定番との比較

項目SOUL PRESS IICry Baby Mini
機能数4(Vol/Wah/Exp/VW)1(Wahのみ)
サイズ感中(操作性重視)小(携帯性重視)
音質現代的伝統的
調整幅外部ノブで自在内部スイッチで3段階

Cry Baby Miniは究極の携帯性を誇りますが、機能性や音作りの幅ではSOUL PRESS IIが圧倒します。特に「ボリュームペダルも必要」なユーザーには、SOUL PRESS II一択でしょう。

vs Morley 20/20 Wah Boost:光学式との対決

項目SOUL PRESS IIMorley 20/20
検知方式ポテンショメータ(伝統的)光学式(摩耗なし)
機能多機能ワウ+ブースト
踏み心地物理的な抵抗感ありバネによる自動復帰

Morleyは踏み込むと即オンになる操作性が魅力ですが、SOUL PRESS IIは「足の位置を固定してフィルターを止める」といった伝統的なワウ奏法が可能です。また、ボリュームペダルとしての精度はSOUL PRESS IIに軍配が上がります。

まとめ:限られたボードのスペースで、最高の表現

HOTONE SOUL PRESS IIは、現代ギタリストのニーズを一気に満たす「表現の核」となるペダルです。

ボリューム、ワウ、エクスプレッションという、本来なら別々に用意すべき3つのツールを、高いクオリティで一台に統合。さらに、QやTONEによる緻密な音作りと、LEDによる高い視認性。これらすべてが、あなたの演奏をより自由で、より感情的なものへと昇華させます。

「限られたボードのスペースで、最高の表現をしたい」

「ヴィンテージのワウサウンドと、現代的な利便性を両立させたい」

「音痩せのない、プロフェッショナルなボリュームペダルが欲しい」

もしあなたがそう願うなら、SOUL PRESS IIはそれらすべての答えになります。

最終評価:★★★★★(4.8/5.0)

推奨度:

  • ボードをコンパクトにまとめたい人:100%
  • 多機能かつ高音質なペダルを求める人:100%
  • ライブで視覚的なフィードバックが欲しい人:95%
  • 伝統的なワウサウンドにこだわりたい人:90%
  • 安価なプラスチック製ペダルから卒業したい人:95%

こんな人に特におすすめ:

  • 1台で何でもこなしたいミニマリストのギタリスト
  • ボリューム奏法を多用するアンビエント系プレイヤー
  • 自分好みのワウトーンを徹底的に追い込みたいこだわり派
  • 暗いステージでの操作に不安を感じているライブ志向のプレイヤー

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