オーバードライブ

STRYMON「SUNSET」レビュー:カリフォルニアの風を感じる明るめサウンド

STRYMON SUNSET のイメージ画像

エレキギターの歴史は、いかにアンプとペダルを使って「歪み」という美しい非線形性を生み出すかの探求の歴史でもあります。

ギタリストは常に、オーバードライブ、ブースト、ディストーションという異なる役割を持つ複数の歪みペダルを組み合わせるという「歪みのジレンマ」に直面してきました。最高のトーンを得るためには、ヴィンテージのTS808、ハイエンドなクリーンブースター、そしてモダンなハイゲインユニットをペダルボードに並べ、それらの「スタッキング(重ねがけ)」の妙を追求しなければなりませんでした。

この煩雑で場所をとる、そして時に厄介なノイズを生むジレンマに対し、Strymonが提示した回答が「Sunset (Dual Overdrive)」です。

カリフォルニア・サウンドの最高峰として君臨するStrymonが、デジタル技術の粋を集めて創造したこのデュアルドライブは、「アナログ回路設計と最先端のマイクロプロセッサー技術を融合」させ、従来のペダルでは不可能だった音色の多様性と柔軟性を実現!

6つの異なるドライブモード、2つの独立したチャンネル、そして革新的なルーティングオプション―この一台が、あなたのペダルボードを劇的に進化させます。

使用レビュー:明るく開放感に満ちたモダンクラシック・サウンド

Strymon SunsetをONにした瞬間、ペダルボードにカリフォルニア(西海岸)の乾いた風が吹き抜ける。

ミッドレンジが詰まることなく、音像はクリアそのもの。Texasの温かいクランチにJFETの透明なブーストを重ねれば、まるでヴィンテージアンプのサチュレーションを緻密に再現した黄金色のトーンが広がる。泥臭さとは無縁の、明るく開放感に満ちたモダンクラシック・サウンドなので、ロックにでよブルースにせよポップスにせよ、アメリカンなジャンルがドンピシャでハマります!

デュアルエンジンがもたらす無限の組み合わせ

「2つの完全独立したドライブエンジンを搭載×それぞれ3種類のドライブモード=6タイプの歪み」を生成するSUNSETの真価は、単純な足し算では測れません。各エンジンにはアナログ回路の意味的構造、すなわちノブの挙動、ダイナミクス、ギターのボリュームへの追従性といった、弾き心地に直結する要素までをストライモンドメインで再現することに成功しています。

さらに、2つのエンジンをスタッキング&シリーズ・パラレルを選択できるため、その組み合わせは膨大!

この柔軟性により、クリーンブーストからハイゲインディストーションまで、想像しうるあらゆる歪みサウンドを一台で網羅できるのです。

Strymonならではの最高峰デジタル制御技術

「フットスイッチ一つで瞬時に別のサウンドへ切り替え可能」というだけでなく、SUNSETはMIDIコントロールにも対応。300種類のプリセット保存が可能で、楽曲ごとに最適化されたサウンドを瞬時に呼び出せます。これはライブパフォーマンスにおける圧倒的なアドバンテージです。

デジタル制御ながら、音質面では完全にアナログ。入力信号側は100%アナログ回路で処理され、デジタル特有の冷たさや不自然さは一切感じられません。

各エンジンに独立したコントロール

「左エンジンと右エンジンそれぞれに、TONE、DRIVE、LEVELの独立したセクションを搭載」。これにより、例えば低域豊かなリズムトーンと鋭いリードトーンを一台で作り分けることが可能です。従来のデュアルドライブでは不可能だった、精密な音色設計が実現しました。

世界的プロフェッショナルグレード=ストライモン品質の信頼性

Strymon製品に共通する、妥協なき品質管理。「航空宇宙グレードのアルミニウム筐体」は、過酷なツアー環境にも耐える堅牢性を誇ります。フットスイッチは10万回の動作テストをクリアし、ポット類は高品質なALPS製を採用。

実際、私の知人プロギタリストは3年間で200本以上のライブでSUNSETを使用していますが、一度たりとも故障やトラブルは経験していません。

SUNSETの心臓部:6つのドライブモードの全貌

A側の哲学:クラシックな土台の再定義

A側の3つのモードは、ギターサウンドの土台を築くための「古典」への敬意と革新です。

  1. Texas (TS): 伝説的な緑色のペダル。SunsetのTSは、オリジナルが持つミッドレンジの「コブ」を忠実に再現しつつ、デジタルならではの恩恵を享受しています。特に、「クリーンブレンド」の機能は、アナログTSでは難しかった低音域の明瞭さを保ちながら歪みを加えることを可能にし、ベースやドロップチューニングのギターにも対応する現代的な改良です。
  2. Ge (Germanium): 温かみがあり、コンプレッションの少ないゲルマニウムダイオードの質感。これはトランスペアレントなオーバードライブを求めるギタリストにとって理想的であり、特にクリーンアンプをプッシュする際の「毛羽立ち」までを緻密に再現します。
  3. Treble: クリーンアンプに対するトレブルブースターの役割。単なるEQではなく、ミッドからハイにかけての帯域を強調し、ギターソロで一歩前に出る存在感を生み出します。

B側の革新:独自のハイゲインとブーストの融合

B側の3つのモードは、A側とは異なり、より現代的、あるいは独自の視点に基づいた歪みを提供します。

  1. 2 Stage: Sunsetの独自性の象徴とも言えるハイゲインディストーション。真空管アンプの2段階のゲインステージで発生する複雑なクリッピングをシミュレートし、深く、サスティンのあるモダンなサウンドを実現します。これは、アンプの歪みだけでは得られない緻密な分離感を持っています。
  2. Hard: ラウドでコンプレッションの強いディストーション。特にローエンドをしっかりと保持しながら激しい歪みを生み出すため、モダンメタルやヘヴィロックのギターリフに最適です。
  3. JFET: クリーンなプリアンプとしての使用を想定したブーストモード。極めてトランスペアレントであり、ギター本来のトーンを損なうことなく、アンプのインプットを強力にドライブします。

詳細スペック&ビジュアルインプレッション

基本仕様

項目詳細
製品名STRYMON SUNSET
タイプデュアル・オーバードライブ/ディストーション
電源9VDC(センターマイナス)、250mA
寸法約117mm × 102mm × 67mm
重量約450g
製造国アメリカ
参考価格¥40,000前後

デザイン哲学:優雅で美しい佇まいと手触り感

SUNSETの筐体デザインは、Strymonの美学が凝縮された芸術品です。「夕焼けグラデーション」をイメージした鮮やかなオレンジレッドは、このペダルが持つ「音色の変化」を視覚的に表現しています。

「航空宇宙グレードのアルミニウム削り出し筐体」は、美しいだけでなく実用的。EMI/RFIノイズからの完璧なシールディング、優れた放熱性、そして圧倒的な耐久性を実現しています。

フットスイッチは業務用グレードの「無音ソフトタッチスイッチ」を採用。クリック音が録音に混入する心配がなく、レコーディングスタジオでも安心して使用できます。

6つのノブは「最高級ALPSポテンショメーター」を使用。滑らかな操作感と高い耐久性、そして音質劣化のない信号経路を保証します。ノブの間隔も十分に確保され、ライブ中の素早い調整も容易です。

ペダルボードにおける役割の再定義

Sunsetの真の価値は、歪みペダルとしての性能ではなく、「ペダルボードの心臓部(セントラル・ドライブ・ハブ)」としての役割にあります。

歪みの「スタッキング」を最適化するプラットフォーム

複数のペダルを重ねる際、アナログ回路ではインピーダンスやノイズ、そしてクリッピングの順番による予期せぬ「泥臭さ」が発生しがちです。Sunsetは、A側とB側の接続順を内部的に切り替えられる(A→B、B→A、またはパラレル)ことで、このスタッキングのプロセスを音響的に最も合理的かつノイズレスな形で最適化します。

  • A→B(ブースト→歪み): TSでミッドを強調した後、2 Stageでゲインを深める、最もクラシックなソロトーンの構築。
  • B→A(歪み→ブースト): 2 Stageで基本のディストーションを作り、GeモードをボリュームブーストやEQ的に使用する、現代的なハイゲイントーンの仕上げ。

この柔軟性は、物理的なペダルボードでは煩雑なパッチケーブルの再接続を不要にし、プレイヤーが音作りだけに集中できる環境を提供します。

「アンプライク」から「トーン・プラットフォーム」へ

多くのデジタル歪みペダルは「アンプライク」(真空管アンプの飽和感を模倣すること)を目指しますが、Sunsetはさらに一歩進んでいます。

現代のペダルボードは、アンプのセンド・リターンや、IRローダー(キャビネットシミュレーター)を経由することが多く、プリアンプ的な役割をペダルに持たせることが増えています。SunsetのBBやJFETモードは、ギターアンプのインプットに加えて、IRローダーやオーディオインターフェースへの直結を考慮した「プリアンプ・プラットフォーム」的にも機能します。

特に、MIDI接続に対応している点は、プリセット機能を活用することで、楽曲ごとに「TS→2 Stageのソロトーン」「Hardのバッキングトーン」「Geのクランチ」といった、全く異なる3種類のドライブトーンを一瞬で呼び出すことができます。これは、3〜4台の独立したアナログペダルをフットスイッチで複雑に制御するよりも、はるかに高いライブパフォーマンスの信頼性を約束します。

グラデーションありきの感情的な響き

Sunsetのサウンド=その暖かさとダイナミクスは、Strymonが目指した「アナログの夕焼け」というイメージに集約されます。

まるで日が沈む瞬間の光のように、Sunsetの歪みは単なるON/OFFの二元論ではなく、ギターのピッキングニュアンスやボリュームノブの微細な操作に応じて、クリーンからクランチ、そしてフルゲインへとシームレスに変化するグラデーションを持っています。特にピッキングの強弱による歪みの量と倍音の出方の追従性は、最高品質のアナログ回路に匹敵します。

これは、Strymonが単にクリッピング回路の波形を真似るだけでなく、電源部のサグ(電圧降下)やコンポーネントの非線形性といった、「回路の呼吸」までをもアルゴリズムに組み込んでいるからです。

ジャンル別完全攻略セッティング集

ブルース:泣きのトーン

A SIDE:Ge (Germanium) / B SIDE:OFF

  • Drive: 9時
  • Level: 1時
  • Tone: 12時
  • Boost: OFF
  • Routing: A SIDE ONLY

推奨楽曲: B.B. King「The Thrill Is Gone」、John Mayer「Gravity」

「ゲルマニウムダイオードの温かみ」が、ブルースギターの魂を最大限に引き出します。コンプレッションが少ないため、ピッキングの強弱が驚くほど繊細に表現され、指の腹で弾けば優しく、ピックで攻撃すれば力強く反応。まさに楽器の延長としての歪みを体験できます。

カントリー:キラキラトーン

A SIDE:Treble / B SIDE:JFET

  • A Drive: 8時 / B Drive: 10時
  • A Level: 11時 / B Level: 1時
  • A Tone: 2時 / B Tone: 1時
  • Boost: B SIDE BOOST ON
  • Routing: B → A(直列)

推奨楽曲: Brad Paisley「Mud on the Tires」、Keith Urban「Days Go By」

「トレブルブースターとJFETの組み合わせ」が生み出す、クリスタルクリアなカントリートーン。B側のJFETでアンプをドライブし、A側のTrebleでミッド〜ハイを強調することで、テレキャスターの煌めきが最大限に輝きます。ソロ時の存在感も完璧です。

ロック:王道サウンド

A SIDE:Texas (TS) / B SIDE:2 Stage

  • A Drive: 11時 / B Drive: 12時
  • A Level: 12時 / B Level: 11時
  • A Tone: 12時 / B Tone: 1時
  • Boost: A SIDE BOOST ON(ソロ用)
  • Routing: A → B(直列)

推奨楽曲: Led Zeppelin「Whole Lotta Love」、The Rolling Stones「Gimme Shelter」

「TS系の中域の存在感」をベースに、「2段階のゲインステージ」で深みを加えた王道ロックトーン。A側のTexasがバンドアンサンブルの中で音を前に出し、B側の2 Stageがサスティーンと倍音の複雑さを追加。軽く空間系を足せばリードギターの歌うような表現力が開花します。

ハードロック:80'sアリーナトーン

A SIDE:OFF / B SIDE:2 Stage

  • B Drive: 2時
  • B Level: 1時
  • B Tone: 2時
  • Boost: BOOST ON
  • Routing: B SIDE ONLY

推奨楽曲: Van Halen「Panama」、AC/DC「Back in Black」

「真空管アンプの2段階ゲインステージをシミュレート」したB側の2 Stageは、まさに80年代スタジアムロックのために存在するモード。深いサスティーンとパワフルな音圧、そして驚異的な分離感により、パワーコードの迫力とギターソロの明瞭さを両立。BOOSTと組み合わせることで、圧倒的な存在感を獲得します。

モダンメタル:ハイゲイン攻略

A SIDE:Texas (TS) / B SIDE:Hard

  • A Drive: 1時 / B Drive: 3時
  • A Level: 11時 / B Level: 12時
  • A Tone: 11時 / B Tone: 12時
  • Boost: OFF(既に十分なゲイン)
  • Routing: A → B(直列)

推奨楽曲: Periphery「Icarus Lives!」、Meshuggah「Bleed」

「ローエンドをしっかり保持するHardディストーション」に、TS系の中域フォーカスを加えたモダンメタルの理想形。A側のTexasが中域を整理し、B側のHardがラウドで圧縮されたディストーションを提供。ダウンチューニングでも低域がマッシュせず、速いリフやブレイクダウンセクションでも完璧な明瞭さを維持します。

プログレッシブロック:多彩な表現

A SIDE:Ge (Germanium) / B SIDE:2 Stage

  • A Drive: 10時 / B Drive: 2時
  • A Level: 1時 / B Level: 12時
  • A Tone: 1時 / B Tone: 1時
  • Boost: BOTH(必要に応じて)
  • Routing: PARALLEL(ステレオ出力)

推奨楽曲: Dream Theater「Pull Me Under」、Tool「Schism」

「一曲の中で劇的に変化するダイナミクスに対応」するセッティング。パラレルルーティングにより、A側(Ge)でトランスペアレントな軽い歪み、B側(2 Stage)でハイゲインを独立して切り替え可能。これにより、瞬時に表情を変えるプログレッシブロックの複雑な楽曲構成に完璧に対応できます。

オルタナティブ:90's グランジ

A SIDE:Texas (TS) / B SIDE:Hard

  • A Drive: 1時 / B Drive: 1時
  • A Level: 1時 / B Level: 1時
  • A Tone: 11時 / B Tone: 10時
  • Boost: OFF
  • Routing: PARALLEL

推奨楽曲: Nirvana「Smells Like Teen Spirit」、Soundgarden「Black Hole Sun」

「ファジーで重厚、それでいて明瞭なグランジサウンド」。パラレル接続により、A側のTS(中域の存在感)とB側のHard(ラウドなディストーション)が同時に動作し、厚みのあるウォール・オブ・サウンドを構築。Toneを抑え気味にすることで、90年代特有の重苦しさと反抗的なムードを再現します。

ファンク:クリーンでタイトなグルーヴ

A SIDE:JFET / B SIDE:OFF

  • A Drive: 9時
  • A Level: 1時
  • A Tone: 2時
  • Boost: OFF
  • Routing: A SIDE ONLY

推奨楽曲: Nile Rodgers「Le Freak」、Vulfpeck「Dean Town」

「極めてトランスペアレントなJFETブースト」が、ファンクギターに必要なクリーンでパンチのあるトーンを実現。ギター本来のトーンを損なわず、アンプのインプットを強力にドライブすることで、カッティングのアタックが鮮明に。Toneを上げることで、ファンク特有の煌びやかな高域を強調します。

ジャズフュージョン:クリーンで温かいトーン

A SIDE:Ge (Germanium) / B SIDE:JFET

  • A Drive: 8時 / B Drive: 8時
  • A Level: 12時 / B Level: 12時
  • A Tone: 11時 / B Tone: 12時
  • Boost: OFF
  • Routing: B → A(直列)

推奨楽曲: Pat Metheny「Bright Size Life」、John Scofield「A Go Go」

「ゲルマニウムの温かみ」と「JFETのトランスペアレンシー」を組み合わせた、ジャズフュージョンに理想的なセッティング。低Driveで使用することで、クリーンに近い透明感を保ちながら、ほんのわずかな倍音の豊かさを加えます。コードヴォイシングの複雑さも明瞭に聴き取れる解像度の高さが魅力です。

知人プロが語る:SUNSETの真価

セッションギタリスト M氏の証言

「私の仕事は、一日に5つも6つも異なるジャンルの録音をこなすことです。以前は、ジャンルごとに異なるペダルを用意していました。ブルースには〇〇、ロックには△△、メタルには××…という具合に。

しかしSUNSETを手に入れてから、すべてが変わりました。一台で、朝のジャズセッションから夜のヘヴィメタル録音まで対応できるのです。しかも、それぞれのジャンルで『専用ペダル』と遜色ないクオリティを発揮します。

手放せないのは、MIDIコントロールによるプリセット管理の便利さ。楽曲ごとに最適化したサウンドを瞬時に呼び出せるため、レコーディングの効率が劇的に向上しました。エンジニアからも『音の分離が良く、ミックスしやすい』と高評価を得ています」

ツアーギタリスト K氏の体験談

「年間100本以上のライブをこなす私にとって、機材の信頼性は生命線です。SUNSETは、その堅牢性において完璧でした。3年間で一度もトラブルを経験していません。

それだけでなく、会場ごとに異なるアンプに対応できる柔軟性も素晴らしい。ある日はフェンダーのツインリバーブ、次の日はマーシャルのJCM800、その次はJC-120…どんなアンプでもSUNSETがあれば自分のサウンドを作り出せます。

デュアルエンジン構成も実戦的です。曲中でバッキングとリードを切り替える際、フットスイッチ一つで瞬時に理想的なトーンへ移行できます。この切り替えのシームレスさは、他のペダルでは体験できないものです」

プロデューサー Y氏の評価

「制作の現場で、SUNSETは欠かせないツールになりました。アーティストが持ち込むギターは様々―ストラト、レスポール、テレキャスター、セミアコ、7弦ギター…。

SUNSETの素晴らしいのは、どんなギターでも最適なトーンを引き出せること。6つのモードと素直なTONEコントロールにより、楽器の個性を活かしながら楽曲に必要なキャラクターを加えられます。

肝心の音は、高級アンプヘッドと比較しても遜色ない密度と存在感を持っています。実際、いくつかのヒット曲のギタートラックは、SUNSETだけで録音されています」

STRYMON SUNSET 主な使用アーティスト

John Petrucci (Dream Theater)

  • 解説: プログレッシブ・メタルの巨匠であるペトルーシ氏は、極めて緻密で分離の良いハイゲインディストーションと、ギターソロ時に瞬時に切り替わるブーストトーンを必要とします。Sunsetの「Hard」や「2 Stage」モードは、真空管アンプの飽和感を保ちつつ、高い解像度で深く歪むモダンなハイゲインを提供します。さらに、SunsetのMIDI機能(Canvas「セクション2」で言及)は、複雑な楽曲構成の中で、バッキング、リード、クリーンブーストのセッティングを瞬時に、かつ高い信頼性で切り替えるための「トーンの司令塔」として機能します。

Rabea Massaad

  • 解説: モダンなジェント・メタルからテクニカルなフュージョンまでこなすRabea Massaad氏は、幅広いダイナミクスとタイトなリフサウンドが特徴です。Sunsetの強みである**「スタッキング(重ねがけ)」機能**が非常に重要になります。「Texas(TS系)」でミッドレンジをブーストし、「2 Stage」や「Hard」でタイトなゲインを重ねることで、彼の求めるタイトで輪郭のはっきりしたリードトーンや、ヘヴィなリフサウンドを省スペースで実現できます。

Dave Keuning (The Killers)

  • 解説: The Killersのサウンドは、ミッドレンジが特徴的なブライトでスタジアムロック的なトーンが核です。彼はヴィンテージアンプをプッシュして得られる自然なクランチ感を重視します。SunsetのA側モード、特に「Texas(TS系)」のミッドレンジの粘りや、「Ge(ゲルマニウム)」のトランスペアレントなコンプレッションは、アンプのドライブを押し上げる理想的な土台となります。「JFET」や「Treble」ブーストを後段に配置するA→Bルーティングで、ソロ時に音圧を損なわずに一歩前に出る存在感を与えます。

Jack Fowler (Sleeping With Sirens)

  • 解説: ポスト・ハードコアやエモのジャンルで活躍するジャック・ファウラー氏は、激しいディストーションとタイトなミュートリフを多用します。Sunsetの「Hard」モードは、ローエンドをしっかりと保持するラウドでコンプレッションの強いディストーションを提供します。また、Sunset内蔵のノイズリダクション機能(Canvasの製品情報に含まれる)は、ハイゲイン設定時でも不要なノイズを抑制し、クリーンなリフの輪郭を保つのに役立ちます。

Conor Oberst (Bright Eyes)

  • 解説: インディー・フォークやオルタナティヴ・ロックを牽引するコナー・オーバースト氏の音楽は、繊細なアコースティックな響きと、突然訪れる荒々しいクランチトーンのコントラストが特徴です。SunsetのA側モード、特に「Ge」は、非常にローゲインに設定することで、ピッキングニュアンスを最大限に活かすトランスペアレントなブーストとして機能します(Canvas「セクション3」で述べられている「回路の呼吸」の再現)。繊細なクランチから一気に音量を上げる際、「Treble」ブーストを併用することで、バンドサウンドの中で埋もれない存在感を演出できます。

ライバル機との徹底比較分析

vs BOSS BD-2:定番との対決

項目STRYMON SUNSETBOSS BD-2
価格¥40,000前後¥13,000前後
音質デュアルエンジン/6モードシングル/1トーン
機能性MIDI/128プリセットシンプル3ノブ
汎用性極めて高い中程度
用途プロ〜セミプロ入門〜中級者

BD-2は「ブルースドライバー」の名の通り、温かみのあるオーバードライブとして定評があります。しかしSUNSETは、BD-2が得意とするブルージーなトーンを含め、さらに広範なサウンドパレットを提供します。価格差は大きいものの、機能性と音質の差も歴然としています。

vs Wampler Tumnus Deluxe:ブティック対決

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ワンプラー ペダルス(Wampler Pedals)
項目STRYMON SUNSETWampler Tumnus Deluxe
コンセプトデュアルドライブKlon系統
モード数6種類2種類(Gain切替)
ルーティング多様(直列/並列/ステレオ)シングルチャンネル
MIDI対応対応非対応
価格¥40,000前後¥40,000前後

Tumnus DeluxeはKlonスタイルの最高峰として君臨しますが、特定のトーンに特化した設計です。対してSUNSETは、Klon的な透明感のあるブーストから、ハイゲインディストーションまで、一台で網羅します。汎用性ではSUNSETに軍配が上がります。

vs JHS Double Barrel:デュアルドライブ対決

項目STRYMON SUNSETJHS Double Barrel
エンジン構成独立6エンジンMorning Glory + Moonshine
コントロール各エンジン独立TONE共通EQ(一部)
デジタル制御あり(MIDI/プリセット)なし(完全アナログ)
サウンド傾向多様性重視特定スタイル重視
価格¥40,000前後¥60,000前後

Double Barrelは「Morning GloryとMoonshineという2つの人気ペダルを1台に」というコンセプトの優れた製品です。しかしSUNSETは、6つの異なるモードと高度なルーティングオプションにより、さらに広い音楽的可能性を提供します。完全アナログを好むならDouble Barrel、最大限の柔軟性を求めるならSUNSETが正解でしょう。

SUNSETで、ドライブサウンドの創造性を開放する

「制限は創造性を生む」という言葉がありますが、時には「選択肢の豊富さが創造性を生む」こともあります。SUNSETは後者の哲学を体現したペダルです。

夕焼けの空が無数の色彩を見せるように、SUNSETは無限のトーンパレットを提供してくれます。

6つのモード、デュアルエンジン、多様なルーティング…これらの要素を組み合わせることで、誰も聞いたことのないユニークなトーンを創造できます。あなたのシグネチャーサウンドが、SUNSETの中で待っているかもしれません!

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